ルポ「1カ月」~東日本大震災・福島第一原発事故・ニュースにならなかった日々(目次)~柚岡明彦

安全センター情報2013年7月号~2016年7月号(25回連載)

これは、東日本大震災、福島第一原発事故直後の2011年3月18日から4月24日までの1ヵ月余、取材を続けた記者によるルポです。

筆者である柚岡明彦氏はあるメディアの記者です。当時、多数のメディアが現地取材のために記者を福島に派遣しましたが、彼は1ヵ月余現地にとどまり取材を続けました。他の地域からの応援で入った記者としては異例の長さだったと思います。

放射線被ばく管理のために、放射線線量計をもって取材をしていた記者も多かったはずで柚岡氏も同様でした。ホームページに掲載する作業をしながら、彼が被ばく線量すらかえりみないで取材に集中していたのではないかと一抹の不安がよぎったほど、何かに取り憑かれたような取材行動を彷彿とさせる記事だなと感じました。

このルポに柚岡氏が込めた意味については、連載第1回の末尾に書かれてあります。このような記者が存在することの大切さを感じていただけたらと思います。