胆管がん労災事例・取り組みまとめ

目次

アスベスト被害者・中皮腫患者の「いのちの救済」を求める運動の画期的前進:「腹膜・心膜・精巣鞘膜中皮腫へのオプジーボ投与」~胸膜以外の中皮腫に対する初の標準治療~保険適用実現!さらなる中皮腫治療開発の推進を!

片岡明彦 (中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会全国事務局/NPO法人中皮腫サポートキャラバン隊事務局) アスベストばく露による特異的、難治、希少がんである「中皮腫」。発症部位で多数をしめるの胸膜だが、それ以外の「腹膜 […]

特集:化学物質規制体系の見直し提言/リスクアセスメントを実施し、優先順位で対策を原則に-「個人対策」容認する例外には警戒必要(安全センター情報2021年4月号)

目次化学物質管理のあり方検討会化学物質管理の現状認識化学物質規制体系の見直し提起現行の仕組みと見直しイメージリスクアセスメント等の義務ばく露濃度を管理する義務優先順位の原則徹底が課題労働衛生の3管理との整合性?直接接触の […]

胆管がん労災認定の最新状況(2019年度)/神奈川で初めての認定/累計48件うち4割がSANYO-CYP社

目次3件認定(印刷業)、2件不認定(印刷業以外)神奈川で初めて認定退職者へきめ細かな健康管理対策を 3件認定(印刷業)、2件不認定(印刷業以外) 2019年度と2019年度までの職業性胆管がんの労災認定状況が次の通り明ら […]

胆管がんの労災申請・認定について

目次労災認定の目安とされる条件職業関連性胆道がんの遺伝子変異の特徴ジクロロメタン単独ばく露の認定事例職業性胆管がんの疑いのある方はご相談ください。 労災認定の目安とされる条件 労働基準監督署に労災請求された胆管がん事案に […]

胆管がんに対する私たちの取り組み

胆管がん労災請求に対する処理は継続されていますが、最近は業務上と認定される件数は減り、印刷事業場以外での認定事例もまだありません。 胆管がん事件を契機とした、リスクアセスメントの実施とその結果に基づく措置を講ずる事業者の […]

職業性胆管がん事件(校正印刷会社SANYO-CYP):職業性胆管がん問題、SANYO-CYP事件年表

目次SANYO-CYP社における胆管がん被害状況(敬称略)2011年3月~2020年3月(敬称略) SANYO-CYP社における胆管がん被害状況(敬称略) 2011年3月~2020年3月(敬称略) 安全センター情報201 […]

胆管がん労災事例・取り組みまとめ

関連記事剥離剤を使用した塗料の剥離作業における労働災害防止について 基安化発0817第1号2020年8月17日~未規制物質ベンジルアルコール 、特化物ジクロロメタン含有 2020年9月5日

職業性胆管がん事件(校正印刷会社SANYO-CYP)(2019秋)2018年度末の胆管がん被害・労災認定状況-SANYO社発症20名・認定19名に、全国認定累計は45名(請求110件)

印刷会社SANYO - CYP社での胆管がん多発に端を発した職業性胆管がん事件について、 安全センター情報2019年1・2月号で報告した以降の動きをまとめた。 目次オプジーボ治験はじまる~胆管がん労災認定者が対象~ばく露 […]

職業性胆管がん事件(校正印刷会社SANYO-CYP)(2018秋)SANYO社の胆管がん発症新たに1名、計19名に/ 全国胆管がん労災認定累計42名(2017年度末)

片岡明彦(関西労働者安全センター事務局次長/SANYO-CYP胆管がん被害者の会事務局長) 目次胆管がん、膀胱がん事件発覚から7年目に職業がん被害者に対する総合対策を厚労省の情報開示、後退2017年度末で労災請求104件 […]

職業性胆管がん事件(校正印刷会社SANYO-CYP)(2014秋-2):印刷業35件労災認定/1,2-ジクロロプロパン国際がん研究機関(IARC)発がん分類グループ1

片岡明彦(関西労働者安全センター事務局次長/SANYO-CYP胆管がん被害者の会事務局長) 目次印刷業で35件業務上認定1,2-ジクロロプロパンがIARC発がん性分類グループ1に今後の課題 印刷業で35件業務上認定 厚生 […]

職業性胆管がん事件(校正印刷会社SANYO-CYP)(2014秋-1):会社と社長を略式起訴/被害者の会、和解合意

片岡明彦(関西労働者安全センター事務局次長/SANYO-CYP胆管がん被害者の会事務局長) 目次はじめに会社と社長に罰金各50万円和解合意書を締結和解合意書覚 書当会( SANYO-CYP胆管がん被害者の会 )と株式会社 […]

胆管がん60歳以上で初の認定 兵庫●オフセット印刷作業でDCM(ジクロロメタン)曝露

問合せ先:ひょうご労働安全衛生センター 兵庫県明石市在住のMさん(65歳)が、東大阪労働基準監督署に胆管がんの労災申請を行っていた件で、正式な決定が出た。3月4日に開催された厚生厚労省の胆管がん業務上外に関する検討会にお […]

職業性胆管がん事件(校正印刷会社SANYO-CYP)(2013年冬-2)「胆管がん問題を踏まえた化学物質管理のあり方に関する専門家検討会報告書」/危険・有害化学物質にSDS・ ラベル・リスクアセスメント義務、特別規則未規制対象物質対策強化で法令改正

古谷杉郎(全国労働安全衛生センター連絡会議事務局長) 目次はじめに胆管がん事件と12次防契機専門検討会での議論開始熊谷信二・産業医大准教授の意見書第二回検討会全国安全センターの要望書専門検討会報告書審議会建議・法改正へ胆 […]

職業性胆管がん事件(校正印刷会社SANYO-CYP)(2013年冬-1)胆管がん、さらに8件労災認定。S社17件ほか:S社書類送検「きわめて悪質」 /化学物質管理対策も見直し

片岡明彦(関西労働者安全センター) 目次はじめにSANYO-CYP社書類送検SANYO-CYP社の安衛法違反・被疑事実適用違反条文時効になっていない分だけ立件大阪労働局「厳重処分」意見つけ送検見過ごした過去、罰則は大甘責 […]

職業性胆管がん事件(校正印刷会社SANYO-CYP)(2013年夏)SANYO-CYP社17名すべて労災認定 S社に強制捜査、国内外学術団体も対応へ

片岡明彦(関西労働者安全センター事務局次長) 目次はじめに労災請求は印刷業68件、他13件課題残す厚生労働省の対応どうする未規制物質への対応S社「おわび会見」と強制捜査産衛学会許容濃度委員会の提案表3 職業性胆管がん事件 […]

職業性胆管がん事件(校正印刷会社SANYO-CYP)(2013年春-3)胆管がん労災請求事案の時効取扱い、化学物質暴露防止対策に係る通達

職業性胆管がんの因果関係がこれまで明らかになっていなかったということを理由として、過去の労災請求権が時効で消滅していた事案について、あらためて、2013年3月15日から時効が進行するとする通達を出し、時効事案の救済措置を […]

職業性胆管がん事件(校正印刷会社SANYO-CYP)(2013年春-2)「Occupational & Environ-mental Medicine」に熊谷信二氏らの報告論文発表

今回のSANYO-CYP社における胆管がん事件を発端から調査し、因果関係を明らかにしてきた熊谷信二氏らによる論文が海外医学専門誌に発表され、日本で起こっている事態が伝えられ以後さらに世界的に注目を集めることになった。 3 […]

職業性胆管がん事件(校正印刷会社SANYO-CYP)(2013年春-1)印刷事業場で発生した胆管がんの業務上外に関する検討会報告書

胆管がん事件をめぐっては、メディアで報じられたものだけでも、以下のように大きな動きが続いている。くわしい報告はおってまとめて掲載する予定であるが、本号では、3月14日の厚生労働省の発表(下記)と検討会報告書、及び、同時に […]

胆管がんシンポジウムの記録・胆管がん多発事件はどうして起こったか?原因と対策を考える/2012年12月16日@大阪

印刷事業場に係る胆管がんの労災請求について、2013年2月12日に厚生労働省は、問題の発端となった大阪の事業場(SANYO-CYP社)の16名以外の請求件数が46件となり、同社以外に、宮城県と福岡県でも同一事業場で複数( […]

胆管がんシンポジウム-パネル・ディスカッションの記録 2012年12月16日大阪

目次胆管がんシンポジウム-パネル・ディスカッションの記録SANYO-CYP社規制のないものへの代替化2-ブロモプロパン事件化学物質管理をめぐって健康診断をめぐって許容/管理濃度をめぐってこれだけではないかもしれない印刷業 […]

胆管がん事件と 化学物質管理制度 ・中地重晴/胆管がんシンポジウム-報告5 2012年12月16日大阪

目次胆管がん事件と化学物質管理制度・ 中地重晴1. 原因物質による使用状況、規制等(1)1,2-ジクロロプロパン(2)ジクロロメタン2. 日本における化学物質管理体制の問題点3. 化学物質管理をめぐる世界の動き(1)概観 […]

韓国印刷業の洗浄剤の調査の結果・任祥赫(イム・サンヒョク)/胆管がんシンポジウム-報告4 2012年12月16日大阪

韓国印刷業の洗浄剤の調査の結果・任祥赫(イム・サンヒョク) 韓国:グリーン病院労働環境健康研究所・滋賀医科大学衛生学部門 韓国のグリーン病院労働環境健康研究所で働いている任祥赫(イム・サンヒョク)と申します。この病院と研 […]

胆管がんの多発をなぜもっと 早く発見できなかったのか ・毛利一平 /胆管がんシンポジウム-報告3 2012年12月16日大阪

目次胆管がんの多発をなぜもっと 早く発見できなかったのか ・毛利一平はじめに1. 職業病はどのようにして認識されるか・事例の発見・職業病の歴史に学ぶ・法則性の確認、疫学的認識2. 職業病の認識を妨げているのは何か?・職業 […]

胆管がん事件の背景と意味・久永直見/胆管がんシンポジウム-報告2 2012年12月16日大阪

目次胆管がん事件の背景と意味・久永直見1. はじめに2. 印刷業における溶剤代替と職業性健康障害の繰り返し3. オゾン層破壊性物質代替品による健康障害の続発4. 胆管がん事件の意味5. 今後の対策文献 胆管がん事件の背景 […]

胆管がん事件の経緯と現状・熊谷信二/胆管がんシンポジウム-報告1 2012年12月16日大阪

目次胆管がん事件の経緯と現状/ 熊谷信二患者の発生調査の発端と経過医療情報の確認疫学的検討作業内容の検討原因は何か?毒性及び動物実験疫学調査結 論この事件の教訓 胆管がん事件の経緯と現状/ 熊谷信二 産業医科大学産業保健 […]

職業性胆管がん事件(その7)(校正印刷会社SANYO-CYP):オフセット校正印刷会社における 肝内・肝外胆管癌に関する調査 中間報告書(配付用)2012年9月

熊谷信二(産業医科大学産業保健学部) 目次Ⅰ. はじめにⅡ. 調査方法1. 対象者2. 聞き取り調査3. 医療情報の確認Ⅲ. 結 果1. 設備および化学物質1-1 オフセット平台単色校正印刷機1-2 化学物質1) インキ […]

職業性胆管がん事件(その6)(校正印刷会社SANYO-CYP):労安研「大阪府の印刷工場における疾病災害災害調査報告書」、労災請求全国で拡大

片岡明彦(関西労働者安全センター事務局次長) 目次労働安全衛生総合研究所(労安研)が報告書公表模擬実験で高濃度ばく露環境が再現労災請求全国で34名に校正印刷でない通常オフセット印刷で胆管がん労災請求情報公開と徹底究明を […]

胆管がんで労災申請、校正印刷ではない通常のオフセット印刷でジクロロメタンに高濃度ばく露/三重在住男性

2012年7月中旬、三重県在住40代男性で胆管がん療養中のHさんから相談電話がかかってきた。 詳しく聞くと、Hさんは、SANYO-CYP社のようなオフセットの「校正印刷」ではなく、一般的なオフセット印刷に従事していた。 […]

職業性胆管がん事件(その5)(校正印刷会社SANYO-CYP):労災時効事案(死亡5年超経過)への対応、会社記者会見、大阪市立大学医学部に特別外来

片岡明彦(関西労働者安全センター事務局次長) 目次時効事案を一斉申請会社(顧問弁護士1名だけ)会見に「ウソやろ?!」大阪市大グループと厚労省検討会 時効事案を一斉申請 胆管がんの報道がすすむ中、報道が契機となって、労災時 […]

職業性胆管がん事件(その4)(校正印刷会社SANYO-CYP):全国に問題波及

片岡明彦(関西労働者安全センター事務局次長) 目次厚生労働省、印刷業界などの動き5月21日、厚生労働省労働基準局安全衛生部長名で通達を発出し、「化学物質による健康障害防止対策の適切な実施を印刷業界に要請」した。6月12日 […]

職業性胆管がん事件(その3)(校正印刷会社SANYO-CYP):事件報道がニュースウォッチ9からはじまる

片岡明彦(関西労働者安全センター事務局次長) 事件報道はじまる さて、3月30日に3名にかかる労災請求を行うのと平行して、誰であるかを明らかにすることはできない様々な関係者の協力によって、元従業員に対する熊谷調査が進行し […]

職業性胆管がん事件(その2)(オフセット校正印刷会社SANYO-CYP):調査・労災申請・学会報告

片岡明彦(関西労働者安全センター事務局次長) 目次ご遺族と共に労基署へ恐るべき胆管がん多発新社屋での作業と関連かオフセット校正印刷有機溶剤の大量使用ブランケット洗浄剤皆無だったばく露低減対策 ご遺族と共に労基署へ S社と […]

職業性胆管がん事件(その1)(オフセット校正印刷会社SANYO-CYP):発端、労災申請

片岡明彦(関西労働者安全センター事務局次長) 目次はじめに友人の悔い肝臓・胆管がんなど10名のリスト胆管がんであることの確認労災補償の時効を止める27歳の若さで実は兄も胆管がんでした止まった時間学会抄録提出日本産業衛生学 […]