韓国、胆道がん発生率世界2位…川魚の刺身を好んだ代償か/韓国の労災・安全衛生2025年5月31日

胆汁が肝臓で作られ、十二指腸まで流れる通路、胆管。この胆管に悪性腫瘍ができると「胆管がん」と呼ばれる。あまり聞きなれないかもしれないが、このがんは静かに、しかしますます多くの人々の命を脅かしている。韓国の国家がん情報センターによると、胆管がんは韓国国内全体のがんの中で発生率が9位、死亡率は6位だ。しかし、危険性に比べてあまり注目されていない。
■韓国、胆道がんの発生率世界第2位
胆管がんは世界的に珍しいがんに分類される。しかし、韓国は例外だ。2022年の国際報告書によると、胆管がんを含む「胆道がん」の発生率はチリに次いで世界2位。特にチリは胆嚢ガンがほとんどである一方、韓国は胆管がんを含む胆道ガン全体において高い発生率と死亡率を示している。高麗大学九老病院消化器内科のキム・ヒョジョン教授は「国家単位の体系的ながん登録システムのおかげで、数値が相対的に高くなったこともあるが、実際のがん臨床現場でも胆管がんの患者数が増加傾向にあることを肌で感じている」と語った。さらに「胆管がんは早期診断が難しいうえ、治療オプションも限られており、診断時点から生存が脅かされる特殊ながん」だと説明した。
■なぜ早期診断が難しいのか
胆管がんは肝臓の中に生じる「肝内胆管がん」と、肝臓の外に生じる「肝外胆管がん」の二つに分けられる。問題は、いずれも早期診断がほとんど不可能という点にある。肝内胆管がんは肝臓という大きな臓器の中で静かに大きくなる。痛みも症状もない。腫瘍が大きくなって肝臓の機能を壊してから、ようやく血液検査で異常が現れる。肝外胆管がんは、胆汁の排出が完全に詰まるまでは特に変化がない。症状が現れた頃には、すでに病気がかなり進んでいる場合がほとんどだ。・・・・・
2025年5月31日 ユン・ウンスク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )