米・カリフォルニア COVID労災補償で労働者の大きな勝利

労災補償の立証責任はいまや使用者に

N95マスクやゴーグルなど正しい防護機器の提供を病院に求めて抗議行動を行うフリーモント[米カリフォルニア州]カイザーパーマネント病院の看護士(2020年3月19日)

労働組合運動の大きな勝利のひとつとして、カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムは水曜日[5月6日]に、COVID-19に罹患したカリフォルニアの必須労働者は業務上罹患したものとみなす執行命令に署名した。

この命令は、立証責任を使用者に転換させることによって、労働者が労災補償を受けるのを容易にする。いまや請求を退けようとしたいなら、労働者が労働においてCOVID-19に罹患したのではないことを使用者が証明しなければならない、とCalMatters [非営利新聞] のバーバラ・フェダー・オストロフは報告した。このような拡張は同州の労災補償制度に年に何十億ドルもの負担をかけると推計されていた。

ニューサム:「これは、現在の人々のニーズを満たすだけでなく、われわれがいま新たな段階入り経済の再開を開始しつつあることから、われわれの能力にとって必須の不可欠な労働者に支援を提供するひとつのやり方である。」

この命令は、医療従事者や第一対応者だけでなく、すべての必須労働者に適用される。それは2か月間継続され、また、ニューサムの3月19日の外出禁止命令後14労働日以内に検査でコロナウイルス陽性だった者に遡って適用される。

これは、労働団体から強力な支持を受けるとともに、保険料の増加は容認できないと言うビジネス団体の激しい批判を浴びた。

カリフォルニア州労働連合会計担当書記アート・プラスキ:「カリフォルニアはこの危機の間、労働者保護のための全国的基準を設定し続けている。ニューサム政府は今日、パンデミックの間われわれの家族を養うためにその声明をリスクにさらしている必須労働者に対する重要な保護措置をひとつ追加した。」

全米独立企業連盟カリフォルニア委員長ジョン・カペテック:「われわれの政策立案者は、規則や費用が仕事を枯渇させるという反対の効果をもたないよう正しい計算をしているようにする必要がある。彼らがベンジャミン[100ドル札]を引き抜くことのできる小企業所有者の裏庭には木はない。」

現状:ロサンジェルスタイムズ・トラッカーによれば、水曜夜7時までに、カリフォルニアの確認されたコロナウイルス感染者は60,253人、ウイルスによる死亡者2,449人(これらの数字は、更新頻度の少ない連邦公衆衛生局によるものと異なっている)。

https://calmatters.org/newsletter/california-coronavirus-labor-wins-big-on-covid-workers-comp/