胆管がんに対する私たちの取り組み

胆管がん労災請求に対する処理は継続されていますが、最近は業務上と認定される件数は減り、印刷事業場以外での認定事例もまだありません。

胆管がん事件を契機とした、リスクアセスメントの実施とその結果に基づく措置を講ずる事業者の義務を強化する労働安全衛生法改正は2016年6月までに施行される予定ですが、このフォローアップとともに、引き続き未知の新たな職業病の可能性に対処するさらなる対応を迫っていきます。

最近、韓国でサムスン半導体職業病事件の高裁勝訴判決確定から解決に向けた当事者交渉が開始され、また、台湾で史上最悪の産業災害と言われるRCA事件で10年に及ぶ裁判闘争で勝訴判決が下され、アジアで初めてと言ってよいほど化学物質による職業病が注目されています。また、世界的に職業がん・環境がん問題も大きく取り上げられそうです。こうした内外の動向を最大限活用していくことも求められています。