台風11号北上・・・家電製品の設置、宅配・配達労働者たち、「先制的な安全措置を求める」 2022年9月5日 韓国の労災・安全衛生

台風11号が韓半島に向かって北上中の5日の済州道西帰浦海岸。/聯合ニュース

台風11号が北上し、家電製品の設置・修理・配送運転手、宅配と配達労働者が「作業中止権の保障など、先制安全措置を準備せよ」と要求した。

民主労総・サービス連盟家電通信労組は5日、SKマジック、チョンホナイス、コーウェイなどに、出勤時間の調整と作業中止権の保障、台風に備えた業務マニュアル作製などの安全対策を用意して欲しいという公文書を送ったと明らかにした。組合員は主に家電製品の設置・修理・配送運転手や訪問点検員だ。

労組は「5~7日は、休校や遠隔授業などの措置を既に取っている状況であり、中央対策本部は6日、民間分野の出勤時間の調整を積極的に勧告している。現場労働者の出勤時間調整も必要だ」、「現場労働者の生命を保護し、安全を図るための最小限の措置として、『作業中止権』を付与して欲しい。会社の措置がなければ、現場の組合員を守るために、組合の基準で作業中止権を行使する」と話した。

宅配労組も同日、五つの宅配会社と主務省庁である国土交通部と雇用労働部に、先制的な安全措置を求める公文書を送った。

宅配労組は「労組は3日、五つの宅配会社に労働者の安全対策を用意してくれるように要請したが、現在まで何の対策も出していない」、「5日の集荷業務の全面中止、6日の降車作業業務の全面中止措置を執ることを、再度求める」とした。

続けて「宅配労働者は野外労働をするだけに、天気に直接的な影響を受ける。史上最大規模の台風によって、宅配労働者の安全が深刻に脅かされるという事実は明らかだ」とし、「先制的な安全措置は必須だ」と話した。特に、「6日は、秋夕の物量が多く集中すると見られ、安全措置を執らなければ、一線が深刻な危険状況に置かれる可能性がある」と憂慮した。

配達プラットフォーム労組も2日、配達の民族、ヨギヨ、クパンイーツの配達プラットフォーム3社に、台風被害によって起きる事故に備えるために、配送サービスを中止して欲しいという内容の公文書を送った。

配達プラットフォーム労組のホン・チャンウィ委員長は、「8月初めの豪雨の時、配達労働者は、腹まで冷える危険の中で配達した」、「台風11号で、配達プラットフォーム会社が利潤を選ぶのか、ライダーの安全を選ぶのかをもう一度見極める。ライダーの安全を守るために、配達プラットフォーム会社がその責任を果たして欲しい」と訴えた。

2022年9月5日 京郷新聞 ユ・ソンヒ記者

https://www.khan.co.kr/national/national-general/article/202209051155001