労働部長官「不法下請けの未払い・労災派生、必ず根絶」/韓国の労災・安全衛生2025年9月18日

政府が建設現場の不法下請けの合同取り締まりを行っている中で、雇用労働部・国土交通部長官が抜き打ちで現場点検を行った。金英勲労働部長官は「不法下請けは賃金未払いと労災を派生させるという点から、必ず根絶すべき建設現場の慣行」と強調した。
雇用労働部長官と国土部長官は18日にソウル龍山区の暁星重工業が施工している青年住宅新築工事の現場を訪問し、不法下請け合同点検を実施した。労働部と国土部は先月11日から今月30日までの50日間、合同で安全事故と賃金未払いの主要原因とされる不法下請け根絶のために、取り締まりを行っている。
この日、両長官は、△工種別直接施工と下請け現況、△勤労者の採用経路を含む工事進行状況の点検等から、不法下請けの有無を確認した。また△危険な工程に対する安全措置遵守の可否、△賃金全額と直接支給の有無なども把握した。
労働部は点検の過程で、△階段・手摺りの不設置、△資材引揚口の覆い設置が不十分など、基本的な安全規則違反事項を確認し、直ちに是正措置した。労働部長官は「管轄地方労働官署長は、行政・司法措置の徹底した履行と同時に、是正の可否を必ず確認せよ」と指示した。
労働部は秋夕を前に、建設現場の賃金未払い問題が解決されるように、先月29日から「賃金未払い集中清算指導期間」を運営している。労働部長官は「一時的な経営上の困難で、現場内の下請け会社に未払いが発生した場合、事業主が自発的に地方官署に未払い事実を申告するよう求め、『事業主未払い清算融資制度』を積極的に利用できるように案内して欲しい」と話した。
国土部長官は「大韓民国が先進国になるためには必ず『安全』という関門を通過しなければならない。」「このために、元請けされる方々の役割と責任が最も重要なだけに、元請けが下請け構造を責任あるように管理し、安全を最優先にする文化を作って欲しい」と注文した。
2025年9月18日 毎日労働ニュース オ・ゴウン記者
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