「優雅な青年たち」と「配達プラットフォーム労組」、危険性評価を実施/韓国の労災・安全衛生 2024年06月10日

優雅な青年たち

「配達の民族」が国内で初めて、労使共同で配達ライダーの危険性評価を実施した。

「配達の民族」の物流子会社の「優雅な青年たち」は、配達プラットフォーム労組と共同で四月に危険性評価を実施したと知らせた。産業安全保健法46条に規定された危険性評価は、事業主が自ら有害・危険要因を把握し、適切な措置を準備して実行する一連の過程を意味する。常時労働者が一人以上の事業所は、毎年、あるいは事業所に変化が生じるたびに随時実施しなければならないが、履行しなくても過料などの不利益がなく、実効性が低いという指摘も絶えない。

「優雅な青年たち」は交渉代表労組の配達プラットフォーム労組と、4月17日から26日まで、首都圏や地域で、現場調査とアンケート調査を実施した。110人の組合員がアンケート調査に参加し、食べ物の受け取りから配達までのすべての過程で、事故を誘発する可能性がある34の危険要因を評価した。

アンケートの結果、最も高い危険要因としては、雨や雪による道路状況の悪化による滑り事故が挙げられた。二番目の危険要因は、他の運転者の信号違反・過速による事故、三番目は、道路状態の不良によるスリップといった事故が危険度が高いとされた。

危険性評価を土台に、「配達の民族」の労使で飲酒運転予防キャンペーンなどを行なう計画だ。11日午後には、ソウル新林駅で道路運転者に飲酒運転の危険を知らせるキャンペーンを労使が一緒に行う。また、道路状態の不良による滑りの要因を改善するため、「道路破損市民情報団」を8月まで運営する予定だ。破損した道路の情報を3件以上提供すれば、コンビニの商品券を支給する。

配達プラットフォーム労組のキム・ジョンフン配民分科長は「労使が協力して危険性評価をしてみると、事故予防のための労使共同の努力が非常に重要であることに気付いた。」「業界全体に拡大する努力が必要だ」と強調した。

「優雅な青年たち」の関係者は「実際に配達するライダーの現場経験が反映された危険性評価を基盤に、該当の要因を改善する」と話した。

2024年6月10日 毎日労働ニュース チョン・ソヒ記者

http://www.labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=221970