CJ大韓通運が謝った日、宅配労働者死亡の便りが飛び込んだ 2020年10月22日 韓国の労災・安全衛生

20日、CJ大韓通運で宅配の幹線車輌を走らせていた労働者が、職場で倒れて病院に移送されたが、ついに亡くなった。故人は亡くなる直前に30時間を超えて働いていたと見られ、長時間労働による過労死と推定されている。今年、コロナ19事態で配送物量が増えた中で、過労死推定などで13人の宅配労働者が命を失った。

22日、宅配労働者過労死対策委員会は「CJ大韓通運で働いていた30代の労働者が、20日夜11時50分頃、CJ大韓通運の昆池岩ハーブターミナルで突然倒れ、病院に移送されたが、翌21日の1時に亡くなったことが分かった」とした。故人は物流センターとハーブターミナル、サブターミナルを行き来する幹線車輌を運行して宅配物品を運ぶ仕事をしていた。対策委は「亡くなった労働者の勤務状況を調べてみると、長時間労働に苦しめられたことが明らかだ」とし、「彼の死は明白な過労死で、慢性的な宅配業界の長時間労働が生んだ残念な事件」だとした。

病院は故人の死因を「原因未詳の心停止」としたが、対策委側は「過労で亡くなった宅配労働者の中にも似たケースが結構あった」とした。「故人が5年前に心臓に関連した手術をしたことはあるが、既に全快し、健康に特別な異常はなかった状況と把握している」とも話した。対策委は「配送を担当する宅配運転技師以外にも、宅配業界に蔓延した長時間のきつい労働に対する根本的な対策作りが急がれる」とし、政府次元の対策作りとCJ大韓通運の謝罪などを求めた。

http://www.hani.co.kr/arti/society/labor/966804.html

2020年10月22日 ハンギョレ新聞 チェ・ウォンヒョン記者