続く重大災害に労働界は「厳重処罰」を/韓国の労災・安全衛生2025年10月19日

▲ ハナオーシャン巨済造船所の全景

続く労働災害根絶の要求にも拘わらず、再び大型重大災害が発生し、労働界が再発防止と責任者厳罰を強く求めた。

プラント建設労組は声明を出し、「SKエネルギーは安全事故が起きる度に謝罪をしたが、再発防止策は作らなかった。」「謝罪は言葉ではなく、再発防止のための事後対策を立てるという約束だ」と指摘した。

これに先立って17日、蔚山のSKエネルギー工場の定期補修作業中に爆発が起こり、プラント建設労組の組合員一人が死亡し、一人が重体に陥った。三人は火傷を負い、治療を受けている。水素配管の交換の過程で、配管に残っていた水素の残余物に火が点いて爆発したと推定された。

労組は7月のエネルギー貯蔵装置保管棟の火災と、4月のSKジオセントリックのタンクの清掃過程での火災、昨年12月のSKエネルギー蔚山工場の中質油分解施設での火災発生などがあったと指摘した。労組は「2022年の麗川NCCの爆発事故を鮮明に記憶する」とし、「未だに一日に二人が仕事場から家に帰れない現実を変えられるのは、大統領の言葉と企業の良心ではなく、現場の安全管理システムを変えること」と強調した。

同日、金属労組も声明を出し、重大災害が発生したハナ・オーシャンの事業主を処罰せよと追及した。ハナオーシャンの重大災害は、SKエネルギー爆の発事故と同じ日の17日、システム足場の組立と設置作業中に、システム足場の構造物が崩れて労働者を襲い、一人が亡くなった事故だ。先月3日、構造物の崩壊による船主社の監督官の死亡事故に続き、再び発生した重大災害だ。労組は「作業標準はあるが、作業標準によって作業が行われているのか、元請けのハナオーシャンの管理・監督が全くなかったことが、今回の事故の最も大きな原因」で、「作業承認手続きを通じて現場を把握し、作業を中断させていたとすれば、重大災害は発生しなかった」と指摘した。

続けて「ハナオーシャンの形式的な重大災害予防システムの運営が災害を発生させた」とし、「続いて労働者を死亡させたハナオーシャンに対して、雇用労働部と検察、そして司法部に、早い押収捜索と実質的な経営責任者の拘束捜査を求める」と明らかにした。

2025年10月19日 毎日労働ニュース イ・ジェ記者

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