一番明るく大きな星になりますように・・・故キム・チュンヒョン氏、死亡100日目の追悼碑建設/韓国の労災・安全衛生2025年9月10日

10日、忠清南道泰安火力発電所の前で行われた「故キム・チュンヒョン労働者記憶式」で、参加者たちが植樹した追悼の木に追慕文が書かれた名札を付けている。韓電KPSの非正規職だった故人は、6月2日に泰安火力発電所で作業をしている途中、挟まれ事故で命を失った。 2025.9.10.泰安/チョン・ジユン先任記者

キム・ヨンギュンさんの追慕造形物の直ぐ傍にキム・チュンヒョンさんを追悼する碑石と木が建てられた。キム・チュンヒョンさんが亡くなって100日目だ。

泰安火力発電所の「故キム・チュンヒョン非正規職労働者死亡事故対策委員会」は10日、泰安火力発電所の正門前で、キム・チュンヒョンさんを追悼する碑石と木を立てる『労働者記憶式』を行った。

対策委員会はこの日「犠牲の繰り返しを止め、安全でしっかりした働き口を作るという同僚たちの誓いを込めて、今、二人の労働者の名前が並んで刻まれることになった」とした。

追慕の碑石には「光を作る労働者キム・チュンヒョン、非正規職のない世の中を夢見て眠る。キム・チュンヒョンを記憶し、私たちは生きて闘います」と書かれていた。碑石の横の追慕木には「一番明るくて大きな星になることを願う」と書かれた追慕の銘板が建てられた。

10日、忠清南道の泰安火力発電所の前で行われたキム・チュンヒョン労働者記憶式で、参加者たちが植樹した追慕の木に、追慕の言葉が書かれた名札を付けている。韓電KPSの非正規職だった故人は、6月2日に泰安火力発電所で棚作業をしている途中、挟まれ事故で命を失った。 2025.9.10.泰安/チョン・ジユン専任記者

対策委員会によれば、韓電KPSの非正規職支会の組合員は1日に現場に復帰した。

対策委員会は「仕事場を変え、危険の外注化を断ち切り、韓国西部発電と韓電KPSのような巨大権力、そしてこれを放置した政府に抗して闘わなければならないという重い課題に直面している。」「不法派遣訴訟一審で勝訴したが、勝訴は目標ではなく、新しい出発であり、現場を変える闘いは今から」と表明した。

パク・ジョンフン対策委員会執行委員長は「銅像になったキム・ヨンギュンが、労働者が安全に退勤するかを確認する監視者になることを願ったが、不幸にも、キム・ヨンギュンの傍に、働いて亡くなった労働者を立てる。」「仕事で死んだ労働者ではなく、安全に退勤した労働者がキム・ヨンギュンとキム・チュンヒョンの傍で立っていられるように、今後も闘いを続ける」と話した。

公共運輸労組韓電KPS非正規職支会のチョン・チョルヒ泰安分会長は、「依然として現場は安全ではなく、労働はきちんと尊重されていない状況で、現場に足を踏み入れる瞬間毎に、不安が染み込み、他の犠牲者が出てこないかという心配がある。」「時間が流れて、再び仕事場に戻ったが、帰ってきた心は決して軽くはない」と話した。

泰安火力発電所の正門前に建てられている故キム・ヨンギュンさんの追慕造形物。 カン・ジョンイ記者

キム・チュンヒョンさんは6月2日午後2時46分、泰安火力発電所内の9・10号機総合整備棟1階の建物で、機械に挟まれ亡くなった。キム・チュンヒョンさんは、整備部品などの工作物を棚で削る作業をしている途中、機械に服が挟まり、巻き込まれる事故に遭った。

ソウル中央地裁は先月28日、民主労総公共運輸労組のキム・ヨンフン韓電KPS非正規職支会長など24人が提起した、勤労者地位確認訴訟の一審で、「原告の請求を全て受け容れる」と、労働者の手を挙げた。裁判所が韓国電力の子会社の韓電KPSが、発電所整備労働者を派遣雇用したことは不法であり、直接雇用すべきであるとしたのだ。

裁判所は「原告らは、被告と形式的に請負契約を結んでいるが、実際には被告の指揮と命令によって業務に従事していたと見られる。」「派遣法が定めた派遣勤労に該当し、これに伴い、被告が直接雇用義務を負う」と明らかにした。

2025年9月10日 京郷新聞 カン・ジョンイ記者

https://www.khan.co.kr/article/202509101451001