学校給食室労働者の肺がん発病率、一般人より高く 2021年10月14日 韓国の労災・安全衛生

全国学校非正規職労働組合員が14日、給食室の産業安全保健と教育福祉士の精神健康実態調査結果の発表と、制度改善を要求する記者会見をしている。/パク・ミンギュ選任記者

学校給食室の労働者が肺がんを発病する比率が一般人よりも高いが、これを低くするための換気装置が十分に設置されていないという実態調査の結果が出た。

全国学校非正規職労組は14日、労組会議室で記者会見を行い『学校給食室の産業安全実態調査結果』を発表した。労組は給食室で働く栄養士・調理士・調理実務士・配食補助員などを対象に一次、5365人、二次、1314人を調査した。大部分は40・50代の女性だ。

2月に勤労福祉公団は、京畿道のある中学校の給食室で12年間働いた調理員が肺がんで死亡した事件について、初めて産災を承認した。公団は「(当該労働者が)高温の天ぷら、炒めものと焼き物の料理から発生する料理ヒューム(料理をする時に出てくる超微細粉塵)に曝露した。」「女性の場合、このような料理行為が肺がん発生の危険度を高める」とした。

一次調査の回答者の3.5%(189人)が、給食室勤務の後に肺がんと診断されたことがあると答えた。30代の5人、40代の39人、50代の135人、60代の10人だ。職業環境医学科のキム・キュヨン専門医は「50・60代は一般人口集団と似た水準で肺がんが発生すると見られるが、30・40台の場合、一般人口集団に比べて極めて高い発病率を示していることが確認できる。」「実際に観察された発病者の数を、参考集団で期待される発病者数で割った値でみても、(給食室労働者に)一般人口集団と比べて肺がんが発生する比率が18%高いと解釈できる」と分析した。84.3%(4522人)は、料理ヒュームなどが肺がん発生の危険要因だということを知っていると答えたが、88.3%(4738人)は、教育庁から職業性がんに関する教育を受けたことはないと答えた。

回答者の96.3%(5165人)は筋骨格系疾患を病んだ経験があるとし、74.7%(4005人)は、最近1年間に、医療機関で筋骨格系疾患で治療を受けたことがあると答えた。39.5%(2121人)は、調理室内の空気で、目まい・嘔吐・脱水症状・胸の痛みを経験したことがあると答えた。

肺がんの発病を遮断するためには、給食室のフード・空気循環装置・空調機などの換気装置が正しく作動して、有害物質が空気中に留まらずに外部に出るようにすることが重要だが、二次調査の回答者の51.3%(673人)は、換気装置が十分に作動していないと答えた。最近1年以内に教育庁が該当装置の定期検査を実施したことがあるかという質問に、64.3%(845人)が「ない」と答えた。労組は学校給食室の労働者の肺がん発病には、短時間で公共機関より2~3倍多くの人数の給食を作らなければならない高強度労働も影響を与えていると見ている。労組は教育当局の肺がん患者の全数調査と給食室の換気施設の全面交換を主張した。

2021年10月14日 京郷新聞 イ・ヘリ記者

https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202110141609011