「死の給食室」で隠された栄養士、5人に1人に「肺結節」 2023年07月20日 韓国の労災・安全衛生

学校非正規職労組

学校栄養士の5人に1人が肺結節だという肺CTの結果が初めて公開された。

学校非正規職労組は19日、全国の17市・道教育庁の傘下機関と、幼・小・中・高・特殊学校の栄養士の中で、55歳以上または5年以上の勤務経験者を対象にしたアンケート調査の結果を発表した。アンケート調査は3月10日から17日まで、1321人を対象に実施した。学校非正規職労組を含め、労組に加入している労働者とそうでない労働者の両方が含まれた。

雇用労働部は2021年12月、55歳以上か、給食業務の経歴が10年以上の学校給食従事者は、低線量肺CT撮影検査を受けなければならないという指針を作り、17の市・道教育庁に送った。教育部は3月14日、14の市・道教育庁の「給食従事者の肺がん健康診断中間結果」を発表した。検診者2万4065人のうち139人に肺がんの疑いがあり、31人は肺がんの感染者だった。給食従事者は、栄養士・調理師・調理実務者などをいうが、職種別の統計は出ていないため、栄養士の肺がん検診の結果は把握できなかった。

今回のアンケート調査で、肺CT検診を受けた1079人の内、肺結節があると答えた割合は18.9%(250人)で、その内、14.5%(192人)は陽性結節、4.4%(58人)は六ヵ月以内に追跡検査が必要な「境界線結節」だった。肺がんの疑いは4人(0.3%)だった。

栄養士たちは、給食室で調理従事者の指導、給食材料の検収などの業務を行う。給食室で一定時間を調理従事者と一緒にいるため、『調理ヒューム』を吸う。「給食室の内部には栄養士が業務を行う空間はあるが、窓がなければ調理ヒュームは外に抜けない」と、労組は説明した。

労組は「栄養士の主な業務は調理でなくても、換気が良くない中で、溜まった空気を吸いながら働いている」と指摘した。実際、回答者の25.5%は、行政業務など行う栄養研究室には外部に繋がる窓は設置されていないと答えた。空気清浄機と除湿機が設置されているかどうかを尋ねる質問に、半分(47.7%)ほどが「両方ともない」と答えた。

回答者の内、108人は教育庁に補償を要求したり、集団労災申請に参加するという意思を明らかにした。労組によれば、慶南のある栄養士は、労災申請をしたが承認されなかった。

労組・京畿支部のイ・ヒウォン栄養士分科長は、「調理師よりも相対的に安全だからといっても危険がないわけではないので、差別なく保護されるべきだ」と話した。ある栄養士は、「同僚がは窓のないところで働いて肺結節が生じた。」「調理室の換気施設も、栄養士の勤務空間も、改善が必要だ」と話した。

2023年7月20日 毎日労働ニュース ナム・ユンヒ記者

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