「猛暑では規則的に休む」は、4ヶ所中1ヶ所 2020年8月20日/韓国の労災・安全衛生
猛暑注意報・警報が発令されると、毎時間10~15分の規則的な休息を保障し、午後2~5時は屋外作業を短縮または中断すべきだというのが、労働者の健康保護のために雇用労働部が作った『猛暑指針』だ。この指針が現場でどれくらい守られているか。
水分・日陰・休息は、労働部が夏になると強調する『熱射病予防の三大基本規則』だ。
民主労総・建設労組が『土木建築の現場で働く組合員』463人を調査した結果、『毎時間10~15分以上規則的に休んでいる』という回答は24.8%(108人)に過ぎなかった。『裁量で休む』55.5%(242人)が最も多く、『休まずに働く』19.7%(86人)という応答も少なくなかった。
猛暑警報が発令された日の午後2~5時に、「緊急作業を除く作業が中止または短縮されたことがあるか」という質問に『指示がないため働いた』という応答が83.1%(354人)で、『作業が中止または短縮されたことがある』は16.9% (72人)だった。
「冷たい水を受け取ったか」という質問には、『受け取った』が88.0%(387人)で多数だったが、『受け取れなかった』も12.0%(53人)あった。
「休息は日陰で太陽の光が遮断されたところでとるか」という質問項目には、『そうだ』は41.4%(180人)で、『どこにでも休む』58.6%(255人)より少なかった。「作業場所の近く(100m以内)に日陰用のテントが設置されているか」には、『ない』が45.1%(197人)だった。
猛暑の実際の建設労働者への影響はどうか。「猛暑で労働者が失神するなど、異常な兆候を見たことがあるか」という質問に、『一回以上見た』は37.0%(139人)だった。
建設労組は「建設労働者が猛暑などをはじめとする安全規定の通りに働くことを要求すると、現場は『規定通りでは工事ができない』『あなたの代わりはいくらでもいる』と反応する」として、「便宜施設設置の細部基準が作られ、設置が義務化されるべきで、猛暑指針管理・監督の強化が必要だ」と強調した。
2020年8月20日 ハンギョレ新聞 キム・ヤンジン記者