「7人死傷」現代製鉄の重大災害法違反を調査 2024年02月06日 韓国の労災・安全衛生
現代製鉄でガス中毒と推定される事故が発生し、労働者6人が倒れ、1人が死亡する重大災害が発生した。雇用労働部は元請けと下請け業者に対し、重大災害処罰法違反についての調査に着手した。
労働部は6日午前10時50分頃、仁川の現代製鉄の工場で、廃水処理槽を清掃していた労働者7人が倒れる重大災害が発生したと明らかにした。下請け業者の職員1人が死亡し、元請けの職員1人と下請け業者の職員5人が病院に運ばれた。廃水処理槽の内部で、防毒マスクを使用せず、フッ酸・硝酸などの汚泥の除去作業をしていて、不明なガスによる中毒と推定される。
労働部は直ちに作業中止措置を行い、元・下請け業者に対して、産業安全保健法と重大災害法違反の調査に着手した。先月27日から50人未満の事業場にも重大災害法が適用され、該当下請け業者も重大災害法の適用対象だ。
今回の事故は重大災害法施行以後、現代製鉄で起きた四回目の重大災害だ。2022年3月、唐津製鉄所で、労働者がメッキ用の大型容器に落ちて亡くなる事故が起きた。同月、礼山工場でも、労働者が鉄骨構造物の下敷きになって死亡した。同年12月、唐津製鉄所では、原料処理施設の安全手摺りの補修工事中に、労働者が墜落して亡くなった。
現代製鉄は、2021年にも、唐津工場だけで5年間に6人が亡くなるなど労災が多発し、労働部の特別勤労監督を受けた。2013年にもアルゴンガスの漏出事故で5人が死亡し、特別勤労監督を受けた。当時の監督の結果、1123件の法違反が摘発され、6億7025万ウォンの過料処分が出された。
製造業の事業場で重大災害が次々と発生し、政府と企業に責任を問うべきだという声も高まっている。5日、HSG城東造船で,クレーン事故で労働者1人が亡くなった。ハンファオーシャンでは、先月だけで2人の労働者が亡くなり、サムソン重工業でも、先月19日に労働者が墜落死した。
民主労総金属労組はこの日に声明を出し「造船所、製鉄所、自動車など、業種を問わず大型安全事故が多発している。」「依然として重大災害法のデマ宣伝忙しく、恐怖マーケティングだけを日常的に行っている政府は、この死の職場が見えないと言うのか」と話した。
2024年2月6日 京郷新聞 チョ・ヘラム記者
https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202402061622001