「二人一組さえ守っていれば」・・・民主労総「金堤労働者死亡に特別勤労監督が必要」/韓国の労災・安全衛生2025年7月24日

全羅北道金堤のある自動車部品製造工場で労働者が自動設備に挟まって亡くなる事故が発生した。民主労総全北本部は「十分に予防できた人災」として、徹底した真相究明と責任者の処罰を追及した。
民主労総全北本部は24日、雇用労働部益山支庁前で記者会見を行い、「金堤大乗精密で発生した今回の事故は、明らかな人災」とし、「事業場は労働者の生命よりも生産を優先視した」と批判した。
事故は前日午前8時47分頃、金堤産業団地内の大乗精密で発生した。自動設備を点検していた40代の労働者が機械に挟まれて倒れ、これを発見した同僚が病院に移送したが、結局死亡した。当時、被災者は単独で作業中だったという。
労組は「二人一組の作業原則さえ守っていれば、事故は十分に防ぐことができた。」「それでも事業場は事故直後に何の安全点検もせずに、設備を再稼動した」と指摘した。
続けて「重大災害処罰法施行三年が過ぎたが、労働者は依然として死の仕事場に追いやられている。」「大乗精密だけでなく、系列会社であるイルガンなど、大乗グループ全般に対する特別勤労監督が必要だ」と主張した。
また「デスングループの別の系列会社であるイルガンでも、溶解作業中に火傷、設備に刺され、切断など、重大災害が繰り返されている」として、グループ次元の構造的な安全管理不良の可能性を提起した。
一方、労働当局は、現在、該当事業場に部分作業中止命令を下した状態だ。警察と雇用労働部は、事故の経緯と過失の有無、重大災害処罰法の適用可能性などを巡って合同調査を行っている。
2025年7月24日 京郷新聞 キム・チャンヒョ専任記者