火力発電所でまた重大災害、30代の青年労働者が墜落死/韓国の労災・安全衛生2025年7月29日

▲ 資料写真チョン·ギフン記者

先月、泰安火力発電所で、作業中に亡くなったキム・チュンヒョンさんの事故に続き、再び発電所で、労働者が作業中に死亡する重大災害が発生した。
  29日の<毎日労働ニュース>の取材を総合すると、28日午後2時27分頃、江原道東海市の東海火力発電所で、足場の解体作業をしていたAさん(33)が、足場を渡る途中、8メートルの高さから墜落した。東海消防署によると、現場に119救急隊が出動したが、被災者は心停止状態だった。救急隊員が心肺蘇生法を試みたが、意識を回復できず、病院に運ばれた。事故日の夕方、警察と雇用労働部の江原支庁の勤労監督官が現場を点検したことが判った。
  故人は短期契約職で、委託会社のヨンジン(株)の所属だ。東海火力発電を運営する韓国東西発電は、ヨンジンと発電所1·2号機の環境設備改善の発注・補強工事の委託契約を結んだ。
  キム・チュンヒョンさんの事故が発生して58日目に、再び発電所で重大災害が発生し、発電労働者たちは対策を追及した。泰安火力発電所の「キム・チュンヒョン非正規職労働者死亡事故対策委員会」は「今回の死は偶然でも例外でもない」とし、「対策委は政府に、発電所の下請け構造、危険の外注化を根本的に解決しようと交渉したが、再び労働者が亡くなった。政府は繰り返される死の共犯であり、事故の責任者」と批判した。対策委は更に「足場の上から墜落して命を失った下請け労働者の死に、深い哀悼を表わす。」「政府は今すぐ協議体を構成し、予告された危険と、雇用不安を解決できる履行構造を準備しなければならない」と要求した。
  公共運輸労組も「2018年の故キム・ヨンギュンさんの死亡以後、発電所で12人の下請け労働者が亡くなった。」「低いところに流れる危険作業、死の発電所を止めなければならない」と主張した。

2025年7月29日 毎日労働ニュース チョン・ソフィ記者

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