労働部、外国人労働者を集団いじめした羅州煉瓦工場に企画監督着手/韓国の労災・安全衛生2025年7月24日

羅州市のあるレンガ工場で、韓国人労働者がスリランカ人の労働者をフォークリフトの貨物に縛って引きずっている姿。/移住労働者ネットワーク提供

雇用労働部が全羅南道羅州のあるレンガ工場で発生した外国人労働者に対するいじめ事態と関連して、該当事業場に対して直ちに企画監督に着手すると明らかにした。

雇用労働部は24日「事件の深刻性を勘案し、外国人労働者に対する暴行・職場内いじめ有無などについて、徹底した事実関係の確認と同時に賃金不払いなど労働関係法全般についての監督まで実施する」と明らかにした。

「移住労働者ネットワーク」は羅州のあるレンガ工場で今月初め、韓国人労働者がスリランカ人の労働者を貨物に縛ったままフォークリフトで持ち上げ、あちこちに引きずり回す苛酷行為をした事実を確認し、この日これを暴露する記者会見を行った。この団体が公開した1分程の映像には、フォークリフトの運転手を含む韓国人の同僚たちが、スリランカ人の労働者をフォークリフトで引きずりながら「悪かったのか、悪かったと言え」と迫る姿が映し出された。被害者は集団いじめが続き、「移住労働者ネットワーク」に助けを求めたと把握された。

事件が知らされ非難が起きると李在明大統領もこの日、フェイスブックで「少数者・弱者に対する容認できない暴力であり、明白な人権蹂躙」で、「身分が不安定だということを悪用した人権侵害と労働搾取が起きないよう、雇用労働部など関係部署で積極的に対応する」と書いた。

労働部の説明を総合すれば、該当業者には移住労働者5人を含め21人が勤めており、被害労働者は昨年12月に雇用許可制で入国して仕事をしてきた。被害者はスリランカ国籍であり、残りの移住労働者4人は全て東ティモール国籍だ。

勤労基準法は、使用者が勤労者に暴行する場合、五年以下の懲役または5千万ウォン以下の罰金で、刑法上の暴行よりも加重処罰をするとしている。そのために労働部は、被害労働者を苦しめた人たちの中に使用者に該当する人がいるのかを監督して確認する計画だ。合わせて、加害者が被害労働者を苦しめるのに利用したフォークリフトの運行に関して、産業安全保健法の違反行為があるのかも把握するという方針だ。

労働部は類似の事件に対しても農村地域を中心に多様な機関の情報提供と、過去の申告事件の履歴分析などによって、追加的な企画監督を推進することにした。

金英勲労働部長官は、「今回の事件は社会的弱者である外国人労働者の労働人権を深刻に侵害するものであり、見過ごせない重大な犯罪であり、共同体の価値を傷つけるもの」とし、「法違反事項が確認された場合、厳正に対応し、今後外国人労働者の労働権を厚く保護できるように外国人雇用事業場に対する先制的な予防監督もより一層徹底していく」と明らかにした。

2025年7月24日 ハンギョレ新聞 ナム・ジヒョン記者、パク・テウ記者

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/1209716.html