アスベストとモルタル混和材~業界団体HPに今は掲載されない 「石綿含有仕上塗材アンケート結果の詳細」-(付)「モルタル混和材」について/建設訴訟で「テーリング」製造メーカーのノザワ、初めて和解
片岡明彦(関西労働者安全センター事務局)
目次
左官が常用したアスベスト(石綿)含有材料
建築職種のひとつである「左官」。
「(宮中の修理に、仮に木工寮の属(さかん)として出入りさせたからいう)壁を塗る職人。かべぬり。壁大工。泥工(でいこう)。しゃかん。」【広辞苑 第七版】
左官職の石綿ばく露としては、建築現場での環境ばく露(間接ばく露)とともに、作業上、石綿含有材料を取り扱うことによる直接ばく露がある。
直接ばく露の原因として問題となるのは、石綿を含有した「モルタル混和材」(後述)、そして石綿を含有した「仕上塗材(ぬりざい)・下地調整塗材」がある。
建築物の内壁外壁の建築用仕上塗材に、かつて石綿が含有されていた。
2006年9月から原則石綿禁止(重量パーセント0.1%以上)が実施される以前の建築物の内装外装仕上げには石綿含有建築用仕上塗材が使用されていた。
工業会提供の石綿含有塗材「公開」情報
この件については、塗材製造メーカーの業界団体である「日本建築仕上材工業会」(以下、工業会)は、同会HPで「アスベスト含有塗材情報のページ」(2005年12月12日付)で情報提供を行っている。
ここをみると同ページ「塗材とアスベストについて」の項に次の記載がある。
現在、日本建築仕上材工業会の会員会社で製造・販売されている仕上塗材や下地調整塗材には、アスベスト(石綿)は全く使用されておりません。
工業会ホームページ「塗材とアスベスト」より
しかし、過去の製品にはアスベストが使用されていたこともありますので、当工業会では会員会社にアンケート調査を実施し、情報を公開しています。(下線筆者)
そして現在、公開されている情報は、「アスベスト含有仕上塗材・下地調整塗材の概要」(以下、「概要」)として掲載されている次の表だ。
この表の上部には、次の説明が付されている。
アスベスト含有仕上塗材・下地調整塗材に関するアンケート調査結果
工業会ホームページ「アスベスト含有仕上塗材・下地調整塗材の概要」より
* ご利用上の注意
本調査結果は、アスベスト含有仕上塗材・下地調整塗材について、日本建築仕上材工業会の会員会社にアンケート調査を実施し、寄せられた情報をそのまま取り纏めたものです。従いまして、本調査結果は、アスベスト含有仕上塗材・下地調整塗材に関する全ての情報を網羅したものではなく、また、当工業会の会員会社から寄せられた情報の正確性を担保するものではありません。本調査結果を利用するにあたっては、これらの点を十分に理解した上で利用するようにして下さい。なお、個々の製品に関する情報については、当該製品の取扱会社に直接お問い合わせ下さい。
「アンケート結果の詳細」情報提供
ダウンロードできる「概要」PDFには、2005年8月21日という日付が付されており、このアンケート実施はそれ以前の近い時期とみられる。ちなみに2005年6月29日がクボタッショクのはじまった日だ(毎日新聞大阪本社が6月29日付け夕刊でクボタ石綿禍を特報)。
最近、中皮腫サポートキャラバン隊(共同代表・右田孝雄氏、筆者の勤務先のある市民オフィスに大阪事務所がある)に、かつて建築関係のアスベスト調査に携わったいうI氏からA4で6枚の資料提供があった。いただいた資料は見慣れぬものだったが、外山尚紀氏(東京労働安全衛生センター)にお聞きすると、これが、「アンケート結果」の詳細であることがわかった。
外山氏によれば、「ある時期からこの『アンケート結果の詳細』はHPに掲載されなくなった」とのことで、過去に掲載されていた時期に外山氏がPDFとして保管していたものをいただいた。
I氏提供版と外山氏提供版を比べると、I氏提供版で「旭硝子コートアンドレジン」とあるのが外山氏提供版では「AGCコーテック(株)」となっている。
AGCコーテック(株)HPの会社沿革によると、1988年に「社名『ボンタイル株式会社』を『旭硝子コートアンドレジン株式会社』に変更。」、2007年に「社名『旭硝子コートアンドレジン株式会社』を『AGCコーテック株式会社』に変更。」とある。したがって、外山氏提供版は、2007年の社名変更以降に工業会HPに掲載されていたとみられる。
建築物の解体・改修時のアスベスト取り扱いがクローズアップされる昨今、意味がある情報であるので、今回入手した「アンケート結果の詳細」を以下に掲載することにした。(社名については、一部、変更社名などを加筆し、外山氏提供版では掲載製品数が増えているので、ここに掲載した一覧内容は、基本的に外山氏提供版によった)。
なお、後述する「ノザワ」は工業会会員でないためここには含まれていない。
アンケート結果の詳細
日本建築仕上材工業会の現会員会社が過去に製造したアスベスト含有塗材に関するアンケート調査結果
会社名 | 石綿含有製品 | 一般名1 | 一般名2 | 商品名 | 石綿の種類 | 販売開始年 | 販売終了年 | 石綿含有量 (%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アイカ工業(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
旭化成ケミカルズ (株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
ボンタイル株式会社 旭硝子コートアンドレジン(株) 1998年~ AGCコーテック(株) 2007年~ | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ボンタイルF | 1984年迄の種類不明、1985年以降は代替品LFC-3(化学名セピオライト /トレモライト3%含 有)に切替え | 1973 | 1999 | 約1.5 |
ボンタイル株式会社 旭硝子コートアンドレジン(株) 1998年~ AGCコーテック(株) 2007年~ | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ボンタイルP (デラックス) | 同上 | 1973 | 1995 | 0.5〜1.0未 満 |
ボンタイル株式会社 旭硝子コートアンドレジン(株) 1998年~ AGCコーテック(株) 2007年~ | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材RE | エポキシボンタイル・ スーパーホーロー | 同上 | 1983 | 1988 | 0.5未満 |
ボンタイル株式会社 旭硝子コートアンドレジン(株) 1998年~ AGCコーテック(株) 2007年~ | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材RE | エポキシボンタイル・ プレミックス | 同上 | 1980 | 1999 | 0.5未満 |
ボンタイル株式会社 旭硝子コートアンドレジン(株) 1998年~ AGCコーテック(株) 2007年~ | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材CE | ボンタイル・ スーパーC | 同上 | 1980 | 1999 | 0.5未満 |
ボンタイル株式会社 旭硝子コートアンドレジン(株) 1998年~ AGCコーテック(株) 2007年~ | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材CE | ボンタイルL | 同上 | 1973 | 1977 | 0.5未満 |
ボンタイル株式会社 旭硝子コートアンドレジン(株) 1998年~ AGCコーテック(株) 2007年~ | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材Si | ダイスボン | 同上 | 1980 | 1999 | 0.5〜1.0未 満 |
ボンタイル株式会社 旭硝子コートアンドレジン(株) 1998年~ AGCコーテック(株) 2007年~ | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | ボンタイル弾性80 (クレーター) | 同上 | 1982 | 1988 | 0.5未満 |
ボンタイル株式会社 旭硝子コートアンドレジン(株) 1998年~ AGCコーテック(株) 2007年~ | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ボンフィラー | 同上 | 1980 | 1999 | 0.5未満 |
ボンタイル株式会社 旭硝子コートアンドレジン(株) 1998年~ AGCコーテック(株) 2007年~ | 有 | 仕上塗材 | 複層仕上塗材RS | エポキシ ボンタイルRS | 白石綿 | 1976 | 1988 | 0.10〜0.99% |
亜細亜工業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ポリバモルタル セメントパウダー | 白石綿 | 1985 | 2005.1 | 6.23 |
亜細亜工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材RS | アルトンエポA | 白石綿 | 1976 | 1988.1 | 0.1〜0.99 |
亜細亜工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材RE | アルトンエポRE | 白石綿 | 1978 | 1990.2 | 0.51〜1.42 |
イサム塗料(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | イサムマスチック タイル | 白石綿 | 1970 | 1983 | 5 |
イサム塗料(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | アトロンマスチック タイル | 白石綿 | 1972 | 1975 | 3 |
イサム塗料(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | アトロンマスチック タイルEC | 白石綿 | 1976 | 1978 | 0.2〜0.8 |
(株)石蔵商店 | なし | — | — | — | — | — | — | — |
イビケン(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
(株)梅彦 2009年廃業 | 有 | 仕上塗材 | 内装薄塗材W | みやこ寿らく | 白石綿 | 1970 | 1975 | 0.4〜0.9 |
(株)梅彦 2009年廃業 | 有 | 仕上塗材 | 内装薄塗材W | メンテジュラク | 白石綿 | 1984 | 1987 | 0.44〜0.74 |
(株)梅彦 2009年廃業 | 有 | 仕上塗材 | 外装厚塗材C | Cモルホワイト | 白石綿 | 1982 | 1988 | 0.12 |
(株)梅彦 2009年廃業 | 有 | 仕上塗材 | 外装薄塗材C | Cロック | 白石綿 | 1981 | 1988 | 0.4 |
(株)梅彦 2009年廃業 | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | UMボンドフィラー G/W | 白石綿 | 1983 | 1991 | 0.88 |
(株)梅彦 2009年廃業 | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | UMボンドフィラー PG/PW | 白石綿 | 1989 | 1994 | 0.48 |
宇部興産(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | Uミックス ♯10 | 白石綿 | 2001 | 2004 | 1.8 (推定) |
宇部興産(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | Uミックス ♯20 | 白石綿 | 2001 | 2004 | 1.8 (推定) |
宇部興産(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | Uモル1 | 白石綿 | 2001 | 2004 | 1.8 (推定) |
宇部興産(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | Uミックス ♯11 | 白石綿 | 2001 | 2004 | 1.8 (推定) |
宇部興産(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | Uミックス ♯21 | 白石綿 | 2001 | 2004 | 1.8 (推定) |
宇部興産(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | Uミックス ♯10E | 白石綿 | 2002 | 2004 | 1.4 (推定) |
(株) エービーシー商会 | 有 | 仕上塗材 | 軽量塗材 | ミクライト | 茶石綿 | 1965 | 1966 | 24.4 |
(株) エービーシー商会 | 有 | 仕上塗材 | 軽量塗材 | ミクライト | 茶石綿 | 1966 | 1971 | 17.5 |
(株) エービーシー商会 | 有 | 仕上塗材 | 軽量塗材 | ミクライト | 茶石綿 | 1971 | 1977 | 12.8 |
(株) エービーシー商会 | 有 | 仕上塗材 | 軽量塗材 | ミクライト | 茶石綿 | 1977 | 1988 | 4.6 |
(株) エービーシー商会 | 有 | 耐火被覆材 | 折板屋根用 耐火被覆材 | ウォールコート M折板用 | 茶石綿 | 1971 | 1989 | 39 |
(株) エービーシー商会 | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | ウォールコート -G主材 | 不明 | 1974 | 1988 | 2 |
(株) エービーシー商会 | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ウォールコート -クレーター主材 | 不明 | 1973 | 1985 | 2 |
(株) エービーシー商会 | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ウォールコート アクリル主材 | 不明 | 1973 | 1999 | 2 |
(株) エービーシー商会 | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材RE | ウォールコート エポキシ主材 | 不明 | 1973 | 1999 | 2 |
エスケー化研(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
大阪ガスケミカル (株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
大橋化学工業(株) | 有 | 耐火被覆材 | 折板屋根用 耐火被覆材 | ダンコートF | 白石綿 | 1971 | 1989 | 5.6 |
川口薬品(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
関西ペイント(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材RE | マルチタイルラフ REベース | 白石綿 | 1981 | 1985 | 1.17 |
関西ペイント(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材RS | マルチタイルラフ RSベース | 白石綿 | 1976 | 1988 | 3.2 (推定) |
菊水化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 薄塗材E | ケツロナイン | 白石綿 | 1981 | 1987 | 0.6 |
菊水化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | キクスイタイル ・エマ | 白石綿 | 1978 | 1982 | 1.6 |
菊水化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | アルコート | 白石綿 | 1985 | 1987 | 0.2 |
菊水化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材Si | シリカロール | 白石綿 | 1980 | 1980 | 0.4 |
菊水化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材Si | シリカタイルゆず肌 | 白石綿 | 1978 | 1987 | 0.4 |
菊水化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材Si | シリカタイル | 白石綿 | 1975 | 1979 | 0.75 |
菊水化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | キクスイ弾性タイル | 白石綿 | 1974 | 1987 | 4.6 |
菊水化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | キクスイ弾性タイル・ ルナ | 白石綿 | 1983 | 1987 | 0.4 |
菊水化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | ラバーウォール | 白石綿 | 1982 | 1987 | 0.9 |
菊水化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | 弾性ウォール | 白石綿 | 1975 | 1977 | 4.6 |
菊水化学工業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | キクスイフィラー | 白石綿 | 1975 | 1987 | 0.8 |
菊水化学工業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | キクスイセメント フィラー | 白石綿 | 1981 | 1982 | 0.2 |
菊水化学工業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | キクスイ カチオンフィラー | 白石綿 | 1983 | 1983 | 0.8 |
菊水化学工業(株) | 有 | 下地調整材 | エマルション系 下地調整塗材 | キクスイファンデ | 白石綿 | 1982 | 1987 | 0.5 |
(株)キング鈴井商会 | なし | — | — | — | — | — | — | — |
近庄化学(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | 壁太郎パテ | 白石綿 | 1970 | 1987 | 2.9 |
近庄化学(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | SHOFLEX セメントフィラー | 白石綿 | 1970 | 1987 | 2.9 |
恒和化学工業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ダイヤセメント フィラー | 白石綿 | 1978 | 1993 | 0.45 |
恒和化学工業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ダイヤフィラー | 白石綿 | 1978 | 1993 | 0.84 |
恒和化学工業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ダイヤカチオン フィラー | 白石綿 | 1983 | 1993 | 0.84 |
恒和化学工業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ダイヤフィラー ダンセイ | 白石綿 | 1985 | 1993 | 1.12 |
恒和化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 厚塗材C | ダイヤロック | 白石綿 | 1975 | 1976 | 3.2 |
恒和化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 厚塗材C | ダイヤロック | 白石綿 | 1983 | 1993 | 0.1 |
恒和化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 軽量塗材 | アロック | 白石綿 | 1967 | 1986 | 0.9 |
(株)コンステック | なし | — | — | — | — | — | — | — |
(株)サメジマ コーポレーション | なし | — | — | — | — | — | — | — |
(株)サンクス | 有 | 仕上塗材 | 厚塗材C | ローマタイル | 白石綿 | 1984 | 1999 | 2 |
(株)サンクス | 有 | 下地調整材 | プラスター | 塗りかえプラスター | 白石綿 | 1987 | 1999 | 2 |
(株)ジェーシーエム | なし | — | — | — | — | — | — | — |
四国化成(株) | 有 | 仕上塗材 | 内装薄塗材W | ジュラックスB | 不明 | 1971 | 1979 | 0.7 (推定) |
昭和電工建材(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
(株)シンコー | なし | — | — | — | — | — | — | — |
神東塗料(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材CE | セメロン#100 | 白石綿 | 1983 | 1988 | 0.4 |
新日鐵高炉 セメント (株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ラフトンジャンボ 外部用カットT | 白石綿 | 1973 | 1988 | 0.3 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ラフトンジャンボ | 白石綿 | 1976 | 1985 | 0.2 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ラフトン外部用 | 白石綿 | 1973 | 1987 | 0.3 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ラフトンミニ ジャンボ | 白石綿 | 1973 | 1987 | 0.5 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ラフトンコテーラー | 白石綿 | 1983 | 1988 | 0.1 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ラフトンニュー クレーター | 白石綿 | 1974 | 1988 | 2.7 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ラフトンクレーター | 白石綿 | 1973 | 1987 | 3.2 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材Si | ラフトンシリカ ジャンボ | 白石綿 | 1979 | 1985 | 0.3 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 防水形外装薄塗材E | ラバリコートローラー | 白石綿 | 1979 | 1985 | 0.2 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 防水形外装薄塗材E | ラバリコート ジャンボ | 白石綿 | 1981 | 1988 | 0.1 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | ラフトン弾性ジャンボ | 白石綿 | 1980 | 1986 | 0.2 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | ラフトン弾性ローラー | 白石綿 | 1980 | 1987 | 0.2 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | ラフトン弾性クレー ター | 白石綿 | 1978 | 1987 | 0.2 |
スズカファイン(株) | 有 | 防水材 | 建築用塗膜防水材 | ラフトンボースイ タイル(凸模様) | 白石綿 | 1985 | 1987 | 0.2 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 厚塗材E | ラフトンスタッコ | 白石綿 | 1975 | 1988 | 0.4 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ラフトンローラー 外装用 | 白石綿 | 1975 | 1987 | 0.3 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | ラフトンローラー フクソウ | 白石綿 | 1975 | 1987 | 0.6 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 石材調仕上塗材 | ラフトンキャストG | 白石綿 | 1985 | 1987 | 0.9 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 薄塗材S | スズカリシン 溶剤型 | 白石綿 | 1976 | 1988 | 0.9 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 内装薄塗材E | ラフトンさざなみ | 白石綿 | 1972 | 1987 | 0.9 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 内装薄塗材E | ラフトンジュラク | 白石綿 | 1973 | 1987 | 0.2 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 内装薄塗材E | ラフトン匠内装用 | 白石綿 | 1984 | 1988 | 0.4 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 内装薄塗材E | ラフトンローラー 内装用 | 白石綿 | 1975 | 1987 | 0.3 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 内装薄塗材Si | ラフトンシリカ ゆず肌 | 白石綿 | 1978 | 1987 | 0.1 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 内装薄塗材E | スズレンスチップル | 白石綿 | 1979 | 1987 | 0.7 |
スズカファイン(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ラフトンSC フィラー粉体 | 白石綿 | 1980 | 1988 | 0.4 |
スズカファイン(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ラフトンフィラー 粉体 | 白石綿 | 1985 | 1988 | 0.4 |
スズカファイン(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ラフトンフィラー 粉体 | 白石綿 | 1989 | 2005 | 1 |
スズカファイン(株) | 有 | 仕上塗材 | 軽量塗材 | ラフトンノイズレス | 白石綿 | 1978 | 1982 | 0.4 |
スチライト工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 軽量塗材 | アロック | 不明 | 1967 | 1986 | 0.9 |
積水化成品工業(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
(株)セブンケミカル | 不明 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | セブンウォール | 不明 | 1976 (推定) | 1980 (推定) | 1未満 |
大日本塗料(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材RE | DNTタイルベース | 白石綿 | 1970 | 1987 | 1~3 |
大日本塗料(株) | 有 | コーキング材 | 油性コーキング材 | DNTコーク | 白石綿 | 1970 | 1986 | 5 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | セメントフィラー | 白石綿 | 1977 | 1983 | 0.5未満 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | モルタル | 既調合モルタル | ユニモルしごき | 白石綿 | 1977 | 1983 | 0.5未満 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ユニモル薄塗り | 白石綿 | 1977 | 1983 | 0.5未満 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材CE | ECコートパウダー | 白石綿 | 1975 | 1979 | 0.5未満 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材CE | ECコートパウダー C3 | 白石綿 | 1979 | 1982 | 0.5未満 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | 仕上塗材 | 厚塗材C | 掻き落しリシン | 白石綿 | 1979 | 1982 | 0.5未満 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | 混和材 | モルタル混和材 | アサノKSM ニューコテエース | 白石綿 | 1992 | 2000 | 71 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | アサノKSM#20 | 白石綿 | 1992 | 1999 | 7.0〜9.0 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | アサノKSM#21 | 白石綿 | 1996 | 1999 | 2.8 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | アサノKSM#30 | 白石綿 | 1992 | 1999 | 6.6〜15.8 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | 混和材 | 左官用軽量骨材 | アサノ・ マイルドサンド -1・2・3・T | 白石綿 | 1987 | 1991 | 2未満 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | モルタル | 既調合モルタル | ベースモルタル | 白石綿 | 1997 | 2004 | 2.8 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | モルタル | 既調合モルタル | ネットモルタル | 白石綿 | 1997 | 2004 | 2.8 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | モルタル | 既調合モルタル | RF厚付パウダー SPⅡ | 白石綿 | 2000 | 2004 | 1未満 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | RF防錆セメント | 白石綿 | 1981 | 1983 | 0.5未満 |
太平洋 マテリアル (株) | 有 | 屋根用塗料 | 屋根用塗料 | アルマネーション | 白石綿 | 1965 | 1986 | 10 |
高松油脂(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
秩父コンクリート 工業(株) | 石綿を使用した製品の製造実績 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | Vセメント | 白石綿 | 1971 | 1981 | 1.4 |
秩父コンクリート 工業(株) | 石綿を使用した製品の製造実績 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | セメントフィラー | 白石綿 | 1979 | 1981 | 1.2 |
(株)トウペ | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | トアエラストベース | 白石綿 | 1981 | 1988 | 0.4 |
(株)トウペ | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | ダンセイフッソ中塗り | 白石綿 | 1984 | 1990 | 0.4 |
(株)トウペ | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | トアクレイタイル ベース | 白石綿 | 1976 | 1985 | 2 |
(株)トウペ | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | トアラバトーンベース | 白石綿 | 1987 | 1988 | 0.8 |
東邦レオ(株) | 有 | モルタル | 既調合モルタル | トーホウォール (上塗材) | 白石綿 | 1980 | 1999 | 0.5 |
(株)トクヤマ エムテック | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ラッキーモル#10 | 白石綿 | 1999 | 1999 | 0.68 (推定) |
(株)トクヤマ エムテック | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ラッキーモル#10 | 白石綿 | 2000 | 2001 | 0.53 (推定) |
(株)トクヤマ エムテック | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ラッキーモル#20 | 白石綿 | 2000 | 2001 | 0.88 (推定) |
(株)トクヤマ エムテック | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | ラッキーモル#30 | 白石綿 | 2000 | 2001 | 2.6 (推定) |
(株)トクヤマ エムテック | 有 | モルタル | 既調合モルタル | エースモルタルⅡ | 白石綿 | 2001 | 2003 | 2.6 (推定) |
(株)トクヤマ エムテック | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | モルキープ#110 | 白石綿 | 2000 | 2004 | 3.5 (推定) |
(株)トクヤマ エムテック | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | モルキープ#20 | 白石綿 | 2000 | 2004 | 3.5 (推定) |
(株)トミタ | なし | — | — | — | — | — | — | — |
ニチアス(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
ニチエー吉田(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
日藻工材(株) | 回答なし | — | — | — | — | — | — | — |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSエフスリー (関西) | 白石綿 | 2000 | 2004 | 1 |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSジャストフィラー (関西) | 白石綿 | 2000 | 2004 | 2 |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSゼロヨン#10 (関東、関西、九州) | 白石綿 | 2000 | 2004 | 3 |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSゼロヨン#20 (関西、九州) | 白石綿 | 2000 | 2004 | 2 |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSゼロヨン#30 (関西、九州) | 白石綿 | 2000 | 2004 | 2 |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSゼロヨン#40 (関西) | 白石綿 | 2000 | 2004 | 2 |
日本化成(株) | 有 | モルタル | 既調合モルタル | NSタウンモルタル (九州) | 白石綿 | 2002 | 2004 | 1 |
日本化成(株) | 有 | 混和材 | モルタル混和材 | NSハイパウダーⅡ (関西) | 白石綿 | 2001 | 2004 | 34 |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSベースモルタル (関西) | 白石綿 | 2001 | 2004 | 2 |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSボンドHスーパー (九州) | 白石綿 | 1992 | 2002 | 6 |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSボンドM#150 (関東) | 白石綿 | 2001 | 2004 | 2 |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSボンドM一般用 (関西) | 白石綿 | 1993 | 1999 | 4 |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSボンドM外部用 (関西) | 白石綿 | 1999 | 2004 | 1 |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSボンドM補修用 (関西) | 白石綿 | 1999 | 2004 | 4 |
日本化成(株) | 有 | モルタル | 既調合モルタル | NSメンテモルタル (関西) | 白石綿 | 1993 | 2004 | 2 |
日本化成(株) | 有 | 混和材 | モルタル混和材 | NS防水セメント (九州) | 白石綿 | 1992 | 1999 | 39 |
日本化成(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | NSボンドP (九州) | 白石綿 | 1999 | 2004 | 7 |
日本スタッコ(株) | 有 | 混和材 | モルタル混和材 | ハイワーク | 白石綿 | 1997 | 2004 | 24 |
日本スタッコ(株) | 有 | 混和材 | モルタル混和材 | ハードスタッコ | 白石綿 | 1998 | 2004 | 24 |
日本特殊塗料(株) | 有 | 仕上塗材 | 可とう形外装薄塗材E | NT弾性リシン | 白石綿 | 1973 | 1993 | 1.5 |
日本特殊塗料(株) | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | ハイプルーフ中塗S | 白石綿 | 1985 | 1996 | 0.9 |
日本プラスター(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
日本ペイント(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
(株)ハマキャスト | なし | — | — | — | — | — | — | — |
(株)林セメント | 有 | 混和材 | 左官用軽量骨材 | マイルドサンドⅡ | 白石綿 | 1983 | 2000 | 3〜1未満 |
(株)林セメント | 有 | 混和材 | 左官用軽量骨材 | マイルドサンドⅡB | 白石綿 | 1988 | 2000 | 1.5〜1未満 |
(株)林セメント | 有 | 混和材 | 左官用軽量骨材 | マイルドサンドⅢ | 白石綿 | 1985 | 2000 | 1.5〜1未満 |
(株)林セメント | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | マイルドグリーン #10 | 白石綿 | 1999 | 2004 | 1 |
(株)林セメント | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | マイルドグリーン #20 | 白石綿 | 1998 | 2004 | 4 |
(株)林セメント | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | マイルドグリーン #30 | 白石綿 | 1998 | 2004 | 1 |
(株)林セメント | 有 | モルタル | 既調合モルタル | デザインワーク (レギュラー) | 白石綿 | 1999 | 2003 | 1 |
富士川建材工業(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
富士川日本繊化(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
藤倉化成(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
フジワラ化学(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
二瀬窯業(株) | 有 | 混和材 | モルタル混和材 | ウォールS | 白石綿 | 1995 | 2004 | 35 |
二瀬窯業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | Uモル | 白石綿 | 1985 | 2004 | 2.8 |
二瀬窯業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | Pモル | 白石綿 | 1990 | 2004 | 3.4 |
二瀬窯業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | Aモル#20 | 白石綿 | 1997 | 2004 | 4.6 |
二瀬窯業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | Aモル#30 | 白石綿 | 1998 | 2004 | 3.5 |
二瀬窯業(株) | 有 | モルタル | 既調合モルタル | ヒットモルタル | 白石綿 | 1992 | 2004 | 3.4 |
(株)フッコー | 有 | 仕上塗材 | 薄塗材E | マヂックコート | 不明 | 1979 | 1985 | 0.9 |
(株)豊運 | 有 | モルタル | モルタル混和材 | ビルエース | 白石綿 | 2002 | 2004 | 33(推定) |
丸専化学(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
村樫石灰工業(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
明研化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | エマルアクリルタイル | 白石綿 | 1974 | 1987 | 2.5 |
明研化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | エマル弾性タイル | 白石綿 | 1980 | 1987 | 1〜2 |
明研化学工業(株) | 有 | 仕上塗材 | 防水形複層塗材E | ハイ弾性タイル | 白石綿 | 1979 | 1987 | 0.9 |
明研化学工業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | エマルフィラーS | 白石綿 | 1977 | 1979 | 0.9 |
明研化学工業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | エマルフィラーP | 白石綿 | 1977 | 1987 | 0.9 |
メーコー(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
ヤブ原産業(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材C | モザイクコートC | 白石綿 | 1970 | 1985 | 0.2 |
ヤブ原産業(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | モザイクコートR | 白石綿 | 1973 | 1985 | 2.5 |
ヤブ原産業(株) | 有 | 仕上塗材 | 軽量塗材 | トーカライトY | 白石綿 | 1976 | 1992 | 4 |
ヤブ原産業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | スーパーフィラー | 白石綿 | 1975 | 2000 | 0.8 |
ヤブ原産業(株) | 有 | 下地調整材 | セメント系 下地調整塗材 | スーパーパテ材 | 白石綿 | 1975 | 2002 | 0.9 |
山本窯業化工(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | セラタイルU | 不明 | 1981 | 1983 | 0.5以下 |
山本窯業化工(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | セラタイルUローラー | 不明 | 1980 | 1983 | 0.5以下 |
山本窯業化工(株) | 有 | 仕上塗材 | 複層塗材E | セラニットRタイル | 不明 | 1984 | 1984 | 0.5以下 |
山本窯業化工(株) | 有 | 仕上塗材 | 外装薄塗材E | セラロテコ | 不明 | 1980 | 1983 | 0.5以下 |
山本窯業化工(株) | 有 | 仕上塗材 | 外装薄塗材E | セラスキンローラー | 不明 | 1980 | 1987 | 0.5以下 |
山本窯業化工(株) | 有 | 仕上塗材 | 外装薄塗材E | セラリシンローラー | 不明 | 1980 | 1980 | 0.5以下 |
陽光物産(株) | 有 | モルタル | 既調合モルタル | ドカモル | 白石綿 | 2002 | 2005 | 1.05 |
吉野石膏(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
(株)リボール | なし | — | — | — | — | — | — | — |
ロックペイント(株) | なし | — | — | — | — | — | — | — |
石綿ばく露・被害関連情報はすべてオープンに!
ちなみに、上記情報提供者の方は、リスト中の「内装薄塗材」は一般住宅の壁に使用され、擦ればパラバラ落ちるし、畳の目地にたまる、それが、「ばく露不明」とされている中皮腫の方の発症原因になっているのではないかと強く懸念している、と話しておられた。
もっともなことだと思う。知らされていないことがなんと多いことか。
アスベスト被害、健康被害にかかわる情報は、すべて公開され、誰でも知ることができるようになっているべきだとあらためて考えさせられる。
なお、「石綿含有建築用仕上塗材」について「建築物の改修・解体時における石綿含有建築用仕上塗材からの石綿粉じん飛散防止処理技術指針」(平成28年4月28日:国立研究開発法人建築研究所・日本建築仕上材工業会)が作成・公表されている。
「モルタル混和材」について
左官職の方が日常的に使用する「モルタル混和材」の問題では、2004年7月2日付けで厚生労働省から「左官用モルタル混和材中の石綿含有について」が発表され、同時にばく露防止についての通達(基発0702003号平成16年7月2日)が発出されている。(本誌2004年10月号53~56頁)
当時、2004年10月1日から「限定的石綿禁止」が実施され、石綿セメント円筒など10製品について、石綿(アモサイト、クロシドライトを除く<すでにこの2種類の石綿含有製品は製造等禁止済み)を重量パーセント1%を超える石綿製品の製造等が禁止された。
モルタル混和材問題を厚生労働省が発表したのは、その少し前。
「モルタル混和材」に多くの石綿含有製品があり、製造・流通・使用していたことがわかったため、厚生労働省がこれに対処したということだったとみられる。
モルタル混和材のなかでも有名だったのが、石綿企業で名の知れた「ノザワ」の製品で商品名は「テーリング」(1956~2003年9月)「ニューテーリング」(2003年10月~2004年9月(石綿含有)、2004年10月~(無石綿))。
「テーリング」「ニューテーリング」の製造期間はノザワHPの「石綿含有製品および無石綿製品の製造・販売期間」から引用した。
また、石綿含有については、ノザワHPの「石綿含有製品の使用場所・判別方法」に、「テーリング」について石綿「約45%」の記載がある。
ただ、石綿「100%」と成分表示された「テーリング」も製造、販売されていたとみられる。
試しに、ネットで検索してみると次のような情報もある。
Q 昔はモルタルに石綿が含まれていると耳にしましたが、本当なのでしょうか?
https://realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/1180027621/
築昭和49年の建物内部のはつり工事を行いました。その部屋は基礎がコンクリで塗装はモルタル 金ごてとなっていました。
はつり工事はマスクをつけて行いましたが、はつりかすの掃除や作業はマスクなしで行いました。
部屋は室内であったこともあり、はつりかすが堆積しており、掃除及び作業で粉塵を吸引しました。
単なるはつりかすであれば、多少吸引しても問題ないでしょうが、石綿が含まれているとなると気になります。
補足
室内はつりなど、長時間付近にいることもありますので、気になるところです。 テーリング材として100%石綿を用いた場合には、重量パーセントは高くなるのでしょうか? どの程度テーリング材を混ぜるか知りませんので教えてください。
A 少なくとも、デマではないです。
モルタルと言うより、混和材にはアスベストを含む製品が存在していました。モルタルと言うより、混和材にはアスベストを含む製品が存在していました。
例えば、ノザワ「テーリング」など。添付画像はその商品に書かれたラベルの一部です
http://www.nozawa-kobe.co.jp/handing/pdf/Asbestos01.pdf
(筆者注:このリンクは切れている)
ですから、そういった商品を大量に混ぜているなら、仕上がった「モルタル」として0.1重量パーセントを超えてアスベストを含有している結果になる可能性があります。
とはいえ、仮に、アスベストを含有していたとしても、既にセメントで固まった状態のものであり、かつ、ごく短期間の工事であれば、健康被害を気にするほど、深刻な内容ではないと思います(はつりを職業とされる方に、突出してアスベスト被害が起きているわけではありませんので)。
※補足の件ですが、左官自体に詳しくはありませんので、実際の使われ方は不明ですが、例えば下の製品の上塗りの場合はセメントの半分量と骨材が1:3ですから、100%アスベストの混和材なら、少なくとも0.1重量%は超えると思われます。
http://www.c-able.ne.jp/~pooh-k8o/morutarun2.html
ちなみに、「無石綿」として販売されていた製品に、アスベストが含まれていたとして問題になったこともあります。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/07/h0702-1b.html
回答者の石綿被害に対する認識は甘いと言わざるを得ないが、この投稿に付されていたノザワ「テーリング」の商品ラベルの添付画像は以下のものだ。
下の2つの写真はノザワ製「テーリング」の実物写真。下の写真には、見にくいが「名称 石綿、成分 石綿、含有量 100%」と表示されている(外山氏提供)。
上記の工業会「アンケート詳細一覧」の中にも混和材がいくつか含まれている。
もちろん 「ノザワ」 は、建設アスベスト訴訟の被告企業の一つで左官職の被害者も原告として参加している。
製品パッケージには製造時期などによるバリエーションがあるとみられ、次のように白色のものもある。
東京新聞2019年4月27日朝刊より
兄の無念を胸に、勝って報告したい
アスベスト訴訟肺疾患の原告
建設現場でアスベスト(石綿)を吸って肺がんなどになったとして、首都圏の元建設従事者と遺族113人が、国と建材メーカー18社に総額約43億円の損害賠償を求めて東京地裁に起こした訴訟が、大詰めを迎えている。26日、第27回口頭弁論が開かれ、兄二人を亡くした原告の吉田重男さん(70)=東京都武蔵村山市=が出廷。「国とメーカーは責任を認めて償ってほしい」と訴えた。9月27日に結審する。(蜘手美鶴)
東京新聞2019年4月27日朝刊「兄の無念を胸に、勝って報告したい アスベスト訴訟肺疾患の原告」
「なぜ石綿の危険性を知らせてくれなかったのか。悔しくて、残念で仕方ない」。振り絞った声と激しくせき込む音が、静まり返った法廷に響いた。証言台に立った吉田さんは、自らも肺機能が低下するびまん性胸膜肥厚を患う。
吉田さんは6人きょうだいの末っ子で、中学卒業後、次男辰男さんと同じ左官の会社に入り、モルタル作りから下積みを重ねた。
砂とセメントを混ぜ、粘りを出すため石綿含有の混和材を加えると、ふわーっと粉じんが舞った。口に入ってシャリシャリするため、手ぬぐいを口に巻いた。混和材の袋に石綿の危険性を警告する表示を見た覚えはなく、「危険だと知っていたら、防じんマスクをしていた」と後悔する。
三男清治さんも加わり、兄弟三人で左官業を営んだ。最初に異変が現れたのは清治さん。2007年、せきが止まらなくなり、石綿肺と診断された。10年には辰男さんが肺がんに。辰男さんは11年に71歳で、清治さんは12年に69歳で死去。3人とも石綿被害で労災認定された。
んな中、国が1970年代には石綿の危険性を認識していたと知った。国が早期に使用を禁じ、メーカーも危険性の警告を徹底してくれていたら…。集団訴訟の準備をしていた人たちの輪に吉田さんも遺族として加わり、14年5月に提訴した。
訴訟で国側は「法に基づき適正に労働者の安全を確保してきた」などと主張。建材メーカー側も「製品と病気の因果関係が明らかでない」などと反論する。
5年になる法廷闘争も、9月に結審する。吉田さんは「裁判で勝って、『国とメーカーは謝ってくれたよ』と兄貴たちに話したい」と思いを強めている。
◆相次ぐ原告死亡「早く救済を」
建設現場の石綿被害を巡る集団訴訟は、2008年以降、全国で相次いでいる。首都圏では東京と横浜の両地裁に計542人が提訴しているが、原告の患者304人のうち半数超の170人が係争中に亡くなった。首都圏建設アスベスト訴訟統一本部は「患者には時間がない。一刻も早い救済を」と訴える。
集団訴訟は現在、全国で12件が係争中。地裁6件、高裁4件で国の賠償責任を認め、一部ではメーカーの責任も認められた。「一人親方」と呼ばれる個人事業主への国の賠償責任を認める判決も出ている。
石綿関連疾患は発症までの潜伏期間が10~40年と長く、発症すると患者の多くが亡くなることから「静かな時限爆弾」とも呼ばれる。建設アスベスト訴訟全国連絡会は「提訴抜きに救済される制度を国が構築するべきだ」と訴え、補償基金制度の設立を呼びかけている。
写真:亡き兄2人と写る写真を手に「国とメーカーに償ってほしい」と話す吉田重男さん=26日、東京・霞が関の東京地裁前で
建設アスベスト訴訟でノザワが初めて和解
建設アスベスト訴訟は、最高裁判決後の国会議員を巻き込んだ運動によって、被告とされた国については建設アスベスト給付金制度がスタートするという画期的な成果がもたらされた。
一方、建材メーカーは最高裁判決で敗訴した原告に損害賠償を行う一方で、最高裁からの差し戻し審、全国の裁判所における集団訴訟のいずれにおいてはほとんどすべてのケースで和解協議に応じず、争訟を継続するという理不尽極まりない対応を続けている。
そのなか、これまでごく一部で建材メーカーとの和解成立がかちとられていが(関西訴訟大阪2陣での日本インシュレーションとの和解、建設アスベスト訴訟では初めての建材メーカーとの和解)、ここにきて、ノザワと左官工(被害者4名、うち3名は死亡)との和解が成立した。1社とはいえ、複数原告についての和解成立は初めてとなる。この和解は、最高裁判決後、東京高裁に差し戻しとなっていた神奈川一陣訴訟におけるもの。裁判所は昨年11月22日の結審にあたって、和解を勧告し、その後の和解協議によって和解が実現した。本差し戻し審では、のこりの建材メーカー5社(ニチアス、A&AM、MMK、太平洋セメント、大建工業)は和解を拒否しているが、判決にむけた和解協議がどうなるのか、さらに和解の動きが全国的にどのように拡大していくのか、運動側が求めている建材メーカーが参加した救済制度へとどのように結実していくのか、今後の動向が極めて注目される。
建材メーカー各社が可及的速やかに、各訴訟での和解と制度参加に応じるべきであることはいうまでもない。