働いて1年・・同じ日に亡くなった二人のクパン労働者 2021年3月8日 韓国の労災・安全衛生

宅配労働者過労死対策委員会が8日クパン本社前で記者会見を行い、最近相次いで亡くなった労働者のために黙祷している。/キム・ヨンミン記者

オンライン流通業者のクパンで、配送業務を担当する『クパン・マン』を管理する40代の労働者が、6日に死亡したことが確認された。同じ日に、クパンで深夜・早朝の配送業務を行っていた同年輩の労働者も亡くなっているのが発見された。

クパンの九老1キャンプで『キャンプ・リーダー(CL)』として働いていたAさんが6日に死亡した。同僚のBさんは、「Aさんが退勤後に体調が悪くて救急車を呼んだが、心停止で、その日の夜に死亡したと知った」と話した。

Aさんは1年近くクパンで配送管理業務を行った。クパンキャンプの管理職の場合、3組に分かれ、Aさんは昼間組に所属していた。公式の勤務時間は昼の12時から午後11時までだと判った。

Aさんの死因が明確でない中、同僚は、彼が長時間労働に苦しめられていたと主張した。Bさんは「管理職はキャンプの中で起きるあらゆることに対処する。」「退勤のチェックをした後でも、延長勤務をすることが少なくなかった」と話した。別のキャンプで配送業務を行なうCさんも「CLは業務の強度がとても高い」とし、「勤務時間は守られているというが、退勤チェックをした後も4~5時間は働くこともある」と話した。

クパン側は、死亡原因など正確な事実関係を把握中だとした。全国宅配連帯労組は、クパンの松坡1キャンプで深夜・早朝配送をしていたDさん(48)が、6日に死体で発見されたと明らかにした。昨年初めにクパンに契約職として入社したDさんは、年末頃に正規職に転換され、月給は280万ウォンの水準だと判った。Dさんは日頃、配偶者に深夜労働の苦しさをしばしば訴えていたことが判った。労組の関係者は「深夜労働を専門に担当していたことを考慮すれば、最低賃金を丁度越えるレベル」と話した。

2021年3月8日 京郷新聞 チェ・ミンジ、オ・ギョンミン記者

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