今年も労災承認件数一位は「配達の民族」/韓国の労災・安全衛生2024年09月26日

公共運輸労組ライダーユニオン支部の主催で4月25日、「優雅な兄弟たち」の前で行われた第7回ライダー大行進に参加した組合員が、安全運賃制の導入を要求するプラカードを持っている。/ライダーユニオン支部提供

『配達の民族』の物流サービスを担当する『優雅な青年たち』が、今年も労働災害が最も多い企業であることが確認された。配達ライダーの安全危険の要因に挙げられるプラットフォーム業者のアルゴリズムを改善すべきだという指摘が出ている。

共に民主党のキム・ジュヨン議員が26日に勤労福祉公団から受け取った資料によれば、今年1~8月の『優雅な青年たち』の労災(事故・疾病)申請件数は1423件、承認件数は1368件だった。『優雅な青年たち』は、2022年(1837件)と昨年(1695件)でも労災承認件数が最も多い企業だった。

競争業者のクパンイーツサービスの労災申請件数は446件、承認件数は421件だった。死亡事故が労災として承認されたのは『優雅な青年たち』が2件、クパンイーツは3件だった。

HD現代重工業(512件申請・370件承認)、大宇建設(508件申請・474件承認)、現代建設(449件申請・391件承認)、ハナオーシャン(378件申請・275件承認)なども、労災申請件数上位10位の名簿に名前を上げた。

製造・建設業など、伝統的に労災が頻繁な業種ではなく、『優雅な青年たち』が最近三年間に労災一位を記録しているのは、プラットフォーム労働市場の規模が大きくなっているためだ。配達ライダーの労災保険適用の拡大も影響した。配達ライダーの労災保険適用は2012年5月から始まったが、適用除外申請制度のために、死角地帯にいる人が多かった。2021年7月から、適用除外の理由を疾病・育児休職などに厳格に制限し、労災保険の垣根の中に入ってきた配達ライダーが増えた。

昨年7月から「主に一つの事業に労務を常時提供し、報酬を受けて生活する」という専属性の基準が廃止され、死角地帯は更に減った。この間、色々なプラットフォーム業者から仕事を受けて働く配達ライダー、代行運転手などは専属性要件を充足できず、労災保険の適用を受けられない事例が少なくなかった。

2024年9月26日 京郷新聞 キム・ジファン 記者

https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202409262016001