死亡、心停止、死亡・・・人間を捕えるクパン、国会は聴聞会を開け/韓国の労災・安全衛生2024年09月9日
クパンで労働者の死亡事故が繰り返され、労働界が国会に『クパン聴聞会』の開催を要求した。
「宅配労働者過労死対策委員会」は9日に国会前で記者会見を行い「最近の事故の事例は、クパンの『ロケット配送』には持続可能性がなく、クパンの無分別な配送速度の強要に対しては公的な規制が必要だということを示している。」「人間を捕えるクパンロケット配送に対して、政府と国会が対策を行うことを強力に促す」と話した。
5月28日、クパン南揚州2キャンプで働いていたチョン・スルギ(41)さんが、過労で亡くなる事件が起きた。宅配運転手だったチョン・スルギさんは、元請けクパンロジスティクスサービスの管理者の業務指示を受け、「犬のように走ってはいます」というメッセージを送るほど過労であったと知られた。
7月18日に済州道でクパン物流センターの労働者が一人死亡し、深夜配送の労働者一人が脳出血で倒れる事故が発生した。先月18日には、始興2キャンプで物流作業をしていたキム・ミョンギュ(48)さんが亡くなり、10日後の先月28日には、同じキャンプで別の労働者が心停止で倒れて病院に移送された。
先月1日には家具・家電製品の配送と設置を一緒にしてくれる『ロケット設置』代理店の所長が、自ら命を絶った。亡くなった所長は生前、過度な業務で同僚たちに「死にそうだ」「一週間も眠れずにいる」と話していたと伝えられている。クパンは「該当の所長は個人的な理由で極端な選択をしたもので、故人の死亡と設置技師の問題は、何の関連もない」という立場を明らかにした。
対策委は「この悲劇の共通点は、働く人に対する一切の考慮もなく、ひたすら配送速度だけのために設計されたクパンの業務システムと、便利だが人間を捕えるクパンのロケット配送」で、「長時間の高強度労働を強要するために、クパンはいつでも担当区域を奪い、契約を解約できる契約書を使い、これが実定法に違反しているにも拘わらず、国土交通部と雇用労働部がこれを放置している」とした。
国会の環境労働委員会と国土交通委員会は、『クパン聴聞会』を開く方案を議論している。チョン・スルギさんの父親・チョン・クムソクさんは「クパンの惨事を止めるためには国会の『クパン聴聞会』が必要だ。」「速やかに聴聞会を開き、続く労働者の死を全国民に知らせて真相を糾明し、対策を準備しなければならない」と話した。
政府もクパンに対する監督を検討している。労働部のキム・ミンソク次官はこの日、環境労働委員会の全体会議で、「クパンに対する特別勤労監督の計画があるか」という「共に民主党」のパク・ホンベ議員の質問に「直ちに特別勤労監督を施行するには、その要件に合わない部分がある」としつつも、「但し、私たちもクパンに対しては十分に問題を認識をしており、特別勤労監督と同じような監督を準備するようにする」と話した。
2024年9月9日 京郷新聞 チョ・ヘラム記者
https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202409091408001