サムソン電子、「放射能被爆は不可能?」 の嘘が明らかに/韓国の労災・安全衛生 2024年05月30日

サムソン電子半導体器興工場の労働者の放射能被爆に関して、全国サムソン電子労組が事故調査と再発防止対策を求めた。

全国サムソン電子労組は30日、「半導体労働者の健康と人権守り」(パノリム)と一緒に共同声明を出し、「サムソン電子はこの間、白血病などの職業病に関するマスコミとのインタビューなどで放射能被爆の可能性自体を認めなかったが、今回の事故は、こうした主張が偽りであることを確認してくれている」とし、「サムソン電子をはじめ、放射能設備の申告と許可対象のすべての事業場の安全管理に関する全数調査を実施し、雇用労働部も、事業主の産業安全保健法令違反を徹底的に調査せよ」と要求した。

サムソン電子と原子力安全委員会などによれば、27日、サムソン電子器興工場で働いていた労働者二人が放射能に被爆した。手が腫れた状態で病院を訪れ、紅斑のような異常症状を示していた。

労組は「今まで、サムソン半導体工場で働いた職業病の被害者は、放射線設備のインターロック(安全装置)を解除したまま作業していたと証言したが、サムソン電子は『あり得ないことで、インターロックを解除すれば、設備がシャットダウンされる』と反論していたが、今回の事故によって偽りであることが明らかになった」と批判した。

労組は今後の事故発生の可能性を強調した。労組は「器興工場とは異なり、華城と平沢工場は、大部分が設備維持と補修作業を協力業者が担当しており、事故が発生しても、乙の立場の協力会社は問題提起しにくいということを考慮すれば、今回のように知らされることはなかっただろう。」「今回の事故が全てだと、どうして断言できるのか」と問い詰めた。

2024年5月30日 毎日労働ニュース イ・ジェ記者

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