DLE&Cの前で「息子を返せ」と泣いた母親 2023年09月19日 韓国の労災・安全衛生
「苦しい家庭で、貧困に苦しみながら苦労して暮らしていたとしても、夢を育てながら生きてきた私の息子を返して。」
先月、建設現場の事故で息子を失ったAさんが、19日にソウルのDタワーのDLE&Cの本社前で開かれた記者会見で叫んだ。この日の記者会見は、民主労総と「生命安全後退と重大災害処罰法改悪阻止共同行動」など、労働・市民社会団体が重大災害根絶のための巡回闘争を宣言して始めた最初の日程だ。記者会見場でマイクを握ったAさんは、先月11日、釜山でDLE&Cが施工中のマンション建設現場で、息子のカン(29歳)さんを亡くした。カンさんは建具の交換作業中に20m下に墜落して死亡した。DLE&Cでは重大災害処罰などに関する法律の施行以後、これまでに合計7件の重大災害が発生し、カンさんを含む8人の労働者が亡くなった。しかし、DLE&Cは起訴されていない。
キム・ミスク金鎔均財団代表は「カンさんは、かつて事故に遭った私の息子(キム・ヨンギュン)と同じ1994年生まれ」で、「政府が責任を負わない社会的な惨事を経験した遺族たちは、なぜ、真相究明のために、足の向かうところ毎にひれ伏して祈らなければならないのか」と憤慨した。
民主労総と共同行動は記者会見の後、雇用労働部京畿支庁を訪ねてSPCグループのホ・ヨンイン会長を告発した。続いてコストコ河南店を訪れ、カート労働者の死亡事故を糾弾し、責任者の処罰を要求する簡単な集会を行った。
ホ・ヨンイン会長の告発は、系列会社の㈱シャニーの最終的な意思決定権を行使する経営責任者で、重大災害処罰法に違反しているという疑惑だ。ホ・ヨンイン会長が、昨年のSPL平澤工場での重大災害による死亡事故の当時、グループを代表して謝罪し、再発防止と安全投資を約束するなどの経営権を行使したので、今回の事故でも経営責任者と見なければならないということだ。
巡回闘争参加者たちはその後、△五松惨事重大市民災害の責任者処罰要求宣伝戦、△大田現代プレミアムアウトレットでの重大災害糾弾宣伝戦、△セアベスチール糾弾と労働部群山支庁糾弾集会、△筋骨格系疾患の労災処理遅延の勤労福祉公団糾弾、△慶南地域重大災害事業場の責任者処罰要求集会などの活動を展開する。
2023年9月19日 毎日労働ニュース イ・ジェ記者
http://www.labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=217420