続く建設現場の崩壊事故・・・建設労組「予見された惨事、『建設安全特別法』制定せよ」/韓国の労災・安全衛生2025年12月19日

ソウル汝矣島の新安山線の工事現場の崩壊事故など、今年、工事現場で発生した崩壊事故で、少なくとも17人の労働者が亡くなった。労働界はこれを『予告された惨事』だと規定し、発注者の適正工事費・工事期間の算定を義務化する「建設安全特別法」の制定を追及した。
民主労総・建設労組は声明を出し「(新安山線)事故は偶然でも、単発性の事故でもない。」「公共工事の現場で、施工会社が設計通りの施工をしたのか、適切な資材を使ったのかなど、徹底的に事故調査をしなければならない」と主張した。また「模範を示すべき公共工事現場で、低価格落札と無理な工期短縮があったのか、関連した管理監督があったのかについても、明らかにすべきだ」と主張した。
前日の午後、汝矣島駅の新安山線地下車道の工事現場の地下70m地点で、鉄筋構造物が崩壊し、労働者7人が生き埋めになった。全員救助されたが、50代の下請け労働者1人は心停止状態で発見され、病院に移送された後、結局亡くなった。ソウル警察庁は永登浦警察署から事件を移管されて直接捜査に着手し、雇用労働部と一緒に産業安全保健法と重大災害処罰法違反の有無などを調べる予定だ。
今回の事故は、光州代表図書館の崩壊事故が発生してから一週間後に起きた。11日、光州西区で新築中だった光州代表図書館の建設工事現場の一部が崩壊し、労働者4人が下敷きになって全員死亡した。この前に、先月6日には、蔚山火力発電所で解体作業中だったボイラータワーが崩壊し、7人が死亡した。2月には、安城高速道路の建設現場で、橋梁の上板が崩壊して4人が死亡し6人が負傷した。
特に、新安山線地下車道の建設現場では、今年だけで二回の崩壊事故が発生した。4月に光明市日直洞の近くでは、新安山線複線電鉄の地下トンネルの工事中に構造物が崩壊し、労働者1人が死亡し3人が負傷した。新安山線は汝矣島駅を基点に、ソウルと京畿光明・始興・安山を繋ぐ広域鉄道で、政府が所有権を持っている。事故が発生した工事区間の施工会社はポスコE&Cだ。
新安山線の安全問題を巡っては、以前から警告がされてきた。2023年の監査院報告書には、光明新安山線の工事区間の地盤状態が『非常に不良』な5等級という監査結果があり、2019年の環境影響評価でも、地盤沈下の憂慮が提起された。国土交通部は4月の事故当時、専門家12人で構成された建設事故調査委員会を設けて事故原因を分析し、再発防止対策を準備すると明らかにしたが、8ヶ月目に、同じ路線・同じ施工会社の工事現場で、崩壊事故が繰り返された。先の事故で工事が中止され、遅延した工程を挽回するために、安全が十分に確保されていない状態で、無理に工事を進めた可能性も提起されている。
建設労組は「無理な速度戦から始まる重大災害の連結輪を、断ち切らなければならない」と強調した。
2025年12月19日 京郷新聞 チェ・ソウン記者


