教員労組、瑞二小の合同調査結果に「空虚でお粗末」 2023年08月04日 韓国の労災・安全衛生

資料写真/全教組

教育部とソウル市教育庁が4日、ソウル瑞草区の瑞二小学校の新規教師の死亡事件について合同調査結果を発表した。教員労組は「核心的な背景と推測される悪性の苦情に関する調査が抜けている」として、追加調査を求めた。

先月18日、瑞二小学校で死亡しているのが発見された新規教師が、学期の初めから問題行動をする生徒のために苦しんでいたことが、教育部とソウル市教育庁の合同調査で明らかになった。

合同調査団は先月24日から合同調査を行った結果、「故人が死亡しているのが発見される六日前の7月12日に、一人の生徒が別の学生と争いをして、鉛筆で額を引っ掻いて傷を負わせるという事件があったという点を確認した」と明らかにした。この日、保護者が数回にわたって故人の携帯電話に連絡した事実も明らかになった。故人が公開していない携帯電話番号に電話が架かってきたことについて、同僚の教師に『不安だ』と話していたことが判った。しかし、保護者が暴言を吐いたかどうかなどは警察の捜査で確認できると付け加えた。

チャン・サンユン教育部次官は「追加の確認が必要と思われるが、同僚の証言から、保護者の苦情に関して途方もないストレスがあったようだ」と説明した。

教員労組などは、調査結果が「龍頭蛇尾」「空虚」と批判した。ソウル教師労組はこの日の論評で「労組が受けた情報提供や、色々な経路を通して報道された内容以上の新しい事実は何一つない。」「調査結果は龍頭蛇尾」だと批判した。

全国初等学校教師労組も「調査結果は、納得できないほど粗末だった。」「最も核心である校長の不作為と、保護者の悪性苦情に対する調査が抜けており、これについて徹底的に調査することを求める」と明らかにした。

全教組は「真相はなく、調査だけがある抜け殻」で、「被害事例を分析するとして始めた調査だったが、発表には悪性苦情も教育権の侵害もなかった。教師たちの真相究明要求と遺族に対する裏切り」と批判した。

教員労組は再調査を求めた。悪性苦情があったかどうかを始め、生徒の問題行動とこれによる保護者の苦情などを調査して欲しい」と明らかにした。また、学校の管理者からどのような支援を受け、その責任はないのかについても調査するように注文した。

2023年8月4日 毎日労働ニュース チョン・ソヒ記者

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