介護労働者の暴言・セクハラ被害予防のために録音機を普及 2022年4月5日 韓国の労災・安全衛生

ソウル市社会サービス院が介護現場で発生する暴言・セクハラ被害予防のため、介護労働者に録音装備を普及することにした。

ソウル市社会サービス院は4日、「介護サービスの過程での、利用者のため口・悪口・セクハラなどによる精神的な被害を予防するため、所属専門サービス職(療養保護士・障害者活動支援士)労働者に録音装備を普及する」と明らかにした。

録音機は、職員たちがいつも着用している社員証ケースの形になっている。動きの多い業務中でも、いつでもどこでも、ボタンさえ押せば録音できるように設計されている。

今月からソウル市社会サービス院所属の総合在家センター4ヵ所(城東・恩平・江西・蘆原)の療養保護士と障害者活動支援士に録音機を提供し、試験運営する。試行過程で明らかになった問題点を改善・補完し、全体で12ヶ所ある所属機関に順次拡大する計画だ。

これと共に、感情労働による産業災害の危険から労働者が保護されるよう、事例類型別対応指針の開発や、苦情処理専担部署の設置、安全保健経営方針の樹立にも取り組む。

ソウル市社会サービス院は、「介護サービス利用者に録音されていることを事前に告知することで、『防犯監視カメラ効果』が期待できる」とし、「安全な勤務環境で、従事者がより良いサービスを提供し、労働者と利用者が尊重し合う『文化づくり』を目標としている」と説明した。

 2022年4月5日 毎日労働ニュース ヨン・ユンジョン記者

http://www.labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=208205