李大統領「蔚山崩壊事故、資源総動員」/韓国の労災・安全衛生2025年11月6日

李在明大統領が蔚山火力発電所の崩壊事故に関して、利用可能な資源を総動員するよう指示した。
大統領室報道官はこの日、蔚山崩壊事故の報告を受けた李在明大統領が、「事故の収拾、特に人命救助に装備・人材など、利用可能な資源を総動員せよ。」「救助人員の二次安全事故防止にも万全を期して欲しい」と指示したと明らかにした。
事故はこの日の午後2時7分頃、蔚山南区の韓国東西発電蔚山発電本部の蔚山火力発電所で、高さ60mのボイラータワーが崩れて発生した。4・5・6号機の内、5号機が崩壊した。作業中だった労働者9人が構造物の下敷きになった。消防当局が4人を救助したが、5人に対する救助作業を行っている。
崩れたボイラータワーは、発電するためのタービンを回転するのに使う蒸気を作る構造物で、1981年に竣工し、40年近く稼動した。2021年に使用が中止され、先月から撤去作業が行われていることが判った。
同日、事故の報告を受けた雇用労働部の金英勲長官は、原因究明を強調した。報告直後に現場を訪問した長官は、「災害者の救助作業後、事故原因を徹底的に糾明せよ」と指示した。労働部は産業安全保健法と重大災害処罰法違反の有無などについて厳正に捜査する方針だ。行政安全部と気候エネルギー環境部などで中央事故収拾本部を設け、迅速かつ体系的な事故収拾を支援する計画だ。
一方、行安部はこの日、緊急状況判断会議を開き、蔚山市と蔚山市南区に地域災難安全対策本部を稼動し、現場消防の救助・救急状況を支援するようにした。行安部は対策支援本部を稼動し、政府レベルで総括支援をする計画だ。
2025年11月6日 毎日労働ニュース オ・ゴウン記者
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