「配達労働者の虚しい死が再発しないよう・・・飲酒運転に厳罰を」 2024年02月05日 韓国の労災・安全衛生

民主労総公共運輸労組ライダーユニオンがソウル江南区の道路で追悼祭を行っている。この場所では3日未明、泥酔した運転者が運転する車によって配達ライダーが死亡する事故が起きた。/ライダーユニオン提供

飲酒運転車輌によって配達ライダーが死亡する事故が続けて発生し、配達ライダーたちが飲酒運転に対する厳罰を要求している。

配達ライダーたちが所属する労働組合の民主労総公共運輸労組ライダーユニオンは4日、ソウル江南区の道路で追悼祭を行い、「余りにも虚しく、余りにも惨憺たる心情」で、「道路上の配達労働者と市民の安全のために、飲酒運転者をきちんと処罰することをもう一度要求する」と話した。

3日午前4時40分頃、この道路で20代のA氏が、泥酔状態で乗用車を運転していたところ、50代の男性配達ライダーBさんが乗ったバイクに追突した。Bさんは病院に運ばれたが死亡した。ソウル江南警察署は、A氏に対して特定犯罪加重処罰法上の危険運転致死の疑いで拘束令状を申請した。

ライダーユニオンは、飲酒運転に寛大な社会がこのような死亡事故を生んでいると指摘した。先月12日、仁川地方裁判所が飲酒運転をして配達ライダーを轢いて死亡させたC氏に懲役6年を宣告した原審を破棄し、懲役3年に執行猶予5年を宣告した。C氏は控訴審が行われている間、裁判所に90回以上の反省文を提出したという。控訴審裁判所は「被告人が真剣に反省する姿勢を見せた」と量刑理由を明らかにした。

ライダーユニオンは「裁判所が飲酒運転者を許すこのような現実が変わらない限り、飲酒運転者による事故は続く以外ない。」「裁判所が事実上飲酒運転を放置・助長していると見るべきだ」と話した。

続けて「反省文を100回書いたと、職業がしっかりしていると、慰謝料を出したと斟酌してくれる裁判所の態度がまた別の死を招いた。」「明け方に道路上で働いていて亡くなった故人の冥福を祈り、事件の加害者に対する厳罰と飲酒運転根絶のために、量刑強化を要求する」と話した。

2024年2月5日 京郷新聞 チョ・ヘラム記者

https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202402050838001