雇用部、DLE&Cを押収捜索・・・一年半の間に8人死亡 2023年08月26日 韓国の労災・安全衛生

雇用労働部が重大災害による死亡事故が発生した大型建設会社のDLE&Cの本社と現場事務室などに押収捜索を行った。

釜山地方雇用労働庁は29日、重大産業災害捜査担当勤労監督官とデジタルフォレンジック勤労監督官など50人余りを、DLE&Cの本社と現場事務室に投入し、産業安全保健法と重大災害処罰法違反の有無を立証するための証拠確保を行った。

今回の押収捜索は、11日に釜山の建設現場で発生した労働者の墜落死亡事故に関するもので、下請け業者K社の本社と現場事務室も押収捜索の対象に含まれた。事故当時、マンション再開発の建設現場で働いていた下請け労働者のAさん(29)は、高さ20mのマンションの6階で建具の交換作業をしていて、建具と一緒に1階に落ちて死亡した。DLE&Cの工事現場では、10日前の3日にも、ソウル瑞草区の現場で、電気室の揚水作業中に水に落ちた労働者が死亡するなど、昨年1月の重大災害処罰法施行以後、7件の事故で8人が亡くなっている。

雇用労働部は先月4日にも、DLE&C建設現場で死亡事故が発生して大々的な現場監督を実施し、DLE&Cの79ヶ所の施工現場の内、61ヶ所で209件の違反事項を摘発している。また、五つの現場で、安全手摺りの不設置、落下物防止措置の不在など、死亡事故と直結し得る安全措置違反事項19件を摘発して是正を命令し、司法措置を執っている。61ヶ所の現場では、安全保健教育の未実施、有害危険防止計画書の不適正な管理など、安全保健管理システムの違反事項190件を摘発し、過料3億8000万ウォンを賦課した。

2023年8月29日 ハンギョレ新聞 チャン・ヒョンウン記者

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/1106174.html