労災犠牲者追悼記念日、なぜないのか 2023年04月28日 韓国の労災・安全衛生

ナム・ユンヒ記者

韓国労総が第23回労災労働者の日を迎え、28日に労災犠牲者慰霊塔の前で労災労働者追悼祭を行った。韓国労総は2001年から毎年4月28日に追慕祭を行っている。

追慕祭には韓国労総のキム・ドンミョン委員長、全国労災労働者総連盟のパク・ミンホ委員長、労災障害者団体総連合のキム・ドンシク会長、源進産業被災者協会のファン・ドンファン理事長などが参加した。追悼祭は、黙祷、追悼の辞、慰問品伝達、献花の順で行われた。

韓国労総は「重大災害処罰法の施行で、すべての労働者が安全で健康な職場で働けることを願ったが、法の制定と施行が色褪せるほど企業の安全保健への怠慢経営は変わりなく、今この瞬間にも、労働者たちは生活の基盤である職場で労災で命を失っている」と追悼した。

参加者たちは『労災労働者の日』の制定を求めた。韓国労総委員長は追悼の挨拶で、「繰り返される産業災害にも拘わらず、犠牲者を追悼する記念日がないのが実情」とし、「労災という社会的災難に対する危険性と予防の重要性を認識できるように、労災労働者の日を国家記念日として制定するために最善を尽くす」と明らかにした。

全国労災労働者総連盟委員長は「労災労働者の日を国の記念日に指定するからといって、労災が突然減るわけではないが、私たちの社会が労働者の努力で造られたことを公式的に認め、彼らの犠牲を国と社会が記憶することは何より重要だ」と強調した。

「韓国労総の良い友人産業福祉財団」が全国労災労働者総連盟に慰問品を渡した。

ナム・ユンヒ記者

2023年4月28日 毎日労働ニュース ナム・ユンヒ記者

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