配達が殺到する年末、ソウル各地に「移動労働者休憩の場」 2022年11月23日 韓国の労災・安全衛生

ソウル市が、移動労働者がよく訪れる地域に、次の配達を待ちながら休める憩いの場を年末まで運営する。

年末を迎えて各種の配達注文が増える時期に、適当に休む場所がないライダーとクイックサービス運転手のための簡易憩いの場が用意される。

ソウル市が移動労働者が主に活動する地域に、キャンピングカーを改造した憩いの場を、年末まで巡回して運営すると明らかにした。ソウル高速バスターミナルと往十里駅近く、鍾路マロニエ公園など、配達需要の多い地域を訪れ、飲み物、菓子などを食べながら30分前後の呼び出し待ちの時間を過ごせる休憩空間を作る。営業時間は午前10時から午後5時までで、一つの地域に3~5日ずつキャンピングカーが留まる。

配達ライダーは、業務が終わってしばらく別の配達を待ちながら、裏道にバイクを止めて歩道の片隅に座って休むことが多い。次の注文が何時入ってくるか分からず、カフェや食堂に入るのも思いのままにならないからだ。コンビニの屋外のテーブルに座って待つこともあるが、物を買わずに長時間待機することもできず、飲み物やスナックを買うと負担も大きい。

ソウル市の「キャンピングカー憩いの場」には、バイク、電動自転車など、二輪車で配達する移動労働者の接近が楽になるように、駐車空間も確保した。配達ライダーの団体が提案した場所で年末まで憩いの場を運行した後、今後は配達プラットフォーム業者の協力を得て、ビッグデータで分析して、労働者の密集する場所を選定する予定だ。

ソウル市は瑞草、合井、北倉、鹿番、上岩の5ヶ所で「休・移動労働者憩いの場」も運営している。建物内部に造成された休憩空間として、コンピュータとマッサージ椅子、血圧測定器、携帯電話の充電器などを備え、月平均3800人余りの労働者が利用している。

ソウル市のハン・ヨンヒ労働・公正・共生政策官は、「コール待機時間に休息する移動労働者の要求を反映して、『訪ねる憩いの場』を運営することになった」とし、「接近性と便宜性を高め、労働者の健康権と休息権保護のために努力する」と話した。

2022年11月23日 京郷新聞 キム・ボミ記者

https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202211231115011