東国製鋼の労災被害者イ・ドンウさん、88日目に告別式 2022年6月16日 韓国の労災・安全衛生

資料写真/チョン・ギフン記者

東国製鋼の浦項工場でクレーンのシートベルトに体が巻き込まれて亡くなったイ・ドンウさんの事故で、東国製鋼と遺族側が暫定合意したことが確認された。最終合意すれば、東国製鋼のチャン・セウク副会長とキム・ヨングク共同代表理事が公開謝罪する。

<毎日労働ニュース>の取材によれば、東国製鋼と遺族側の交渉団は14日午後11時頃、暫定合意案を作った。この日はイ・ドンウさんが亡くなって86日目で、遺族が東国製鋼の本社前に焼香所を設置して座り込みを始めて57日目だった。

双方は、遺族が要求した△チャン・セウク副会長の公開謝罪、△事故調査報告書と再発防止対策の提供、△重大災害処罰法による損害賠償、で意見が一致した。これまで7回にわたって交渉を行ったが、9日に会社が議論を原点に戻し、遺族側の反発を買っていた。

「公開謝罪」に関して、会社は謝罪文に「より徹底的に再発防止のために努力する」という文言を入れようとした。「より徹底的に」という文言は、既に事故予防措置をしていたが事故を防げなかったという趣旨で、これを遺族が受け容れた。しかし暫定合意された謝罪文からはこの文言は削除された。損害賠償部分は「民事賠償」と重大災害処罰法が定めた「懲罰的損害賠償」を分離するという内容で、異見を狭めたと伝えられた。

双方は16日午後1時に調印式を行う予定だ。その後、遺族が見解を発表し、午後7時頃に本社前で告別式が行われる。焼香所は調印式以後に撤去し、17日、浦項葬儀場で追慕文化祭が開かれる。翌日の出棺後、東国製鋼の浦項工場の前で野辺送りが行われる。

2022年6月16日 毎日労働ニュース ホン・ジュンピョ記者

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