雇用部、ヨジン建設を重大災害処罰法で捜査に着手 2022年2月8日 韓国の労災・安全衛生

8日、京畿道城南市の板橋第二テクノバレーの新築現場で墜落事故が発生し、作業員二人が死亡した。/聯合ニュース

京畿道城南市板橋の第二テクノバレービルの新築工事現場で、設置中だったエレベーターが地面に墜落し、設置作業を行っていた労働者二人が死亡した。

雇用労働部は重大災害処罰などに関する法律違反の疑いで捜査に着手した。先月29日のサムピョ産業に続き、重大災害処罰法が適用される二番目の事件だ。

8日、雇用部は報道資料で、「事業所に作業中止を命令し、施工業者であるヨジン建設産業㈱の重大災害処罰法および産業安全保健法違反の疑いについて、捜査に着手した」と明らかにした。ヨジン建設が施工する該当工事は工事金額が490億ウォンで、重大災害処罰法の適用対象事業場だ。

雇用部は「施工会社の経営責任者が、安全保健管理体系を適法に構築して履行していたのか、墜落事故の危険性が高い昇降機設置工事を請け負い、墜落事故の危険を確認し、改善するための措置を適法に行ったのかなどについて、徹底的に捜査していく計画」とし、「元請だけでなく、下請けに対しても、墜落事故予防のための具体的な措置義務を履行しているかどうかを重点的に捜査していく方針だ」と明らかにした。

この日午前10時頃、京畿道城南市の板橋第二テクノバレーの建物新築工事現場で、エレベーターが地下5階の床に丸ごと墜落した。この事故でエレベーターの設置作業をしていた労働者・Lさん(58)とNさん(44)が病院に運ばれたが、二人とも死亡した。

死亡した労働者は、エレベーターの胴体の上部で作業中に、原因は不明だが、エレベーターが急に落下して事故にあった。設置中のエレベーターは現代エレベーターの製品で、犠牲になったのはエレベーター設置業者の職員だとされる。2015~2020年の6年間で、昇降機の設置・交換・維持管理作業の過程で死亡した労働者は162人で、該当作業は高危険作業に分類されている。このため2020年4月には、雇用部などの省庁合同で「エレベータ作業場の安全強化対策」が発表されている。

2022年2月8日 ハンギョレ新聞 パク・テウ記者

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/1030274.html