重大災害処罰法の無力化を止める『誓い』~労働安全活動家が国会で文化祭 2023年11月18日 韓国の労災・安全衛生

民主労総と生命安全行動などが主催した生命安全後退、重大災害処罰法改悪阻止国会文化祭「誓い」が17日に開催された。/写真=ソン・スンヒョン

重大災害処罰法の無力化の試みを止め、働く人の生命安全を守るために闘ってきた連帯単位を全て招待し、文化公演を通して再び決意を固める場が設けられた。民主労総と「生命安全後退重大災害処罰法改悪阻止共同行動」(生命安全行動)が行った生命安全後退、重大災害処罰法改悪阻止国会文化祭「誓い」が17日に行われた。

2022年重大災害処罰法が施行された後に執権した尹錫悦政府は、相次ぐ労災死亡と災難惨事にも拘わらず、重大災害処罰法の無力化を執拗に試みている。これに対し民主労総と生命安全行動は、尹錫悦政府による労働者市民の生命と安全の後退を防ぎ、重大災害処罰法の50人未満への適用猶予を延長する法案を廃棄するために、署名運動、討論会、文化祭など多様な活動を展開している。

国民の力のイム・イジャ議員が9月7日、50人未満の企業への重大災害処罰法の適用猶予を二年延長するワンポイント法案を発議したのに続き、尹錫悦大統領は10月末の閣議での発言で、重大災害処罰法の緩和を話して、これに応えた。国民の力のユン・ジェオク院内代表は「12月9日の定期国会会期内に50人未満の事業場に対する重大災害処罰法の施行を二年猶予する改正案を優先処理する」と明らかにした。

今回の文化祭は、このような政府・与党の改悪の試みを止めるための活動の一つだ。民主労総のイ・テウィ副委員長は「重大災害処罰法は、何よりも生命安全という最も基本的な権利を行使する法だ。私たちは今日、国会が本来の役割を果たすことを追求するために国会で『誓い』という名の文化祭を開く」と開催発言をした。

イ・テウィ副委員長は「労働、生命、安全というのは難しい側面が多い。実際に死というテーマを努めて避けることもあるが、この場にいらっしゃる同志たちが、生命、安全をしっかりと守るためにこれまで活動してこられたことをよく知っている。数週間以内に重大災害処罰法の動向は決着がつきそうだ。みんなで頑張って『国民の力』による改悪を阻止しよう」と話した。

遺族の発言も出た。障害者青年労働者の故キム・ジェスンさんの父親のキム・ソンヤンさんは、国民の力の重大災害処罰法無力化の試みを糾弾し、「全国の市民と労働者、進歩政党が作った重大災害企業処罰法を改悪させようとする尹錫悦政府と国民の力の誤った考えを阻止するために、今日、私はこの場に立った」と発言した。

続けて「国民と労働者が安全でない国家は存在する理由がない。故キム・ジェスン青年障害者労働者の父親である私、キム・ソンヤンは切実な気持ちで願う。仕事をして死なず、怪我をせず、道を歩いていたり、友人や家族と旅行に行って死なず、怪我をしない、国民のすべてが安全な大韓民国を、深く嬉しい気持ちで切に願う」と話した。

重大災害処罰法改悪を防ぐための舞台が展開された。最初の舞台は社会問題を告発する歌い手の集まり『床の音』のパンソリだった。床の音は「非正規職の歌」、「絶えず回る死の輪」、「レールが回る」を演じた。プロジェクトチーム『イウン』は重大災害事業場のテフンR&Tで発生した集団毒性肝炎事件をテーマにした重大災害処罰法の一幕劇を演じた。総合芸術団『春の日』の歌で芸術の舞台は終わった。

民主労総と生命安全行動などが主催した生命安全後退、重大災害処罰法改悪阻止国会文化祭「誓い」が17日午後7時、ソウル永登浦区国会議員会館大会議室で開催された。/写真=ソン・スンヒョン

2023年11月18日 民主労働機関誌「労働と世界」 チョ・ヨンジュ記者

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