重大災害企業の会長が国政監査を欠席、労働界の『怒り』 2023年10月24日 韓国の労災・安全衛生

「DLE&Cの重大災害根絶と故カン・ボギョン日雇い下請け労働者死亡市民対策委員会」と「パリバゲット労働者頑張れ共同行動」は24日、DLENC本社前で記者会見を行い、SPCグループの会長とDLグループの会長の国政監査欠席を糾弾している。/市民対策委員会

「DLE&C重大災害根絶と故カン・ボギョン日雇い下請け労働者死亡市民対策委員会」と「パリバゲット労働者頑張れ共同行動」は24日、ソウルのDLE&Cの本社前で記者会見を行い、「連鎖して労災死亡事故を起こした大企業の総帥らが、国会の証人召還さえ、海外出張を口実に拒否している」と批判した。

両グループ会長の国政監査欠席に対して「最小限の良心もない行動であり、労働者の死を放置するという宣言」で、「自分が所有する企業の金儲けのために、国民の代表機構である国会の国政監査を無用の物にしようとしている」と糾弾し、「国会が代表する国民を徹底的に無視し、愚弄する行為だ」と糾弾した。

『名ばかり社長』でなく、グループの会長が実質的な経営責任者として国政監査に出てくるべきだと声を強めた。これら団体は「DLグループとSPCグループは、繰り返される重大災害の代表的な企業として社会的な非難を受けている。」「再発防止を約束したのに、全てが虚言で、グループは依然として総帥一家の金儲けのために、労働者の安全と生命よりも生産と利潤を前面に掲げている」と指摘した。

特に、両グループの会長に対する「聴聞会」の開催を国会に要求した。これら団体は「事業拡張のための海外出張が、国政監査欠席の正当な理由として受け容れられて特別な制裁もなく通過すれば、国会が大企業の総帥を国政監査の場に呼び出すことは不可能になる」と警告した。

両団体は、△二人の会長は自身の金儲けのための海外出張を取り消し、労働者の生命を扱う国政監査に直ちに出席すること、△国会は、私的な事業投資のために国会法上の国政監査を小馬鹿にする両会長の『聴聞会』を開催すること、△国会は両会長を聴聞会の場に立たせ、繰り返される労働者の死に対して根本対策を講じること、を要求した。

両会長は23日、国会・環境労働委員会に、『海外出張』を理由に欠席理由書を提出した。SPC会長は、ミュンヘンで10月21~26日まで開かれる国際製菓製パン博覧会に直接参加すると発表し、DLE&C会長は、今年8月から計画されていた海外歴訪の一環としてアメリカに滞在しているとした。

2023年10月24日 毎日労働ニュース ホン・ジュンピョ記者

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