3m墜落にも「119呼ぶな」、DL&Cの下請け労働者がついに死亡 2022年10月28日 韓国の労災・安全衛生

KTイメージバンク

20日に工事現場で墜落事故に遭った後、治療を受けていたDL&Cの下請け労働者が、7日目に遂に亡くなった。重大災害処罰法の施行以後、DL&Cで発生した4人目の重大災害だ。

広州の第29号線高速道路の建設現場で、クレーンのブームの延長作業をしていて、3m下に墜落する事故に遭った下請け労働者のA(53)さんが、病院で治療を受けていたが27日に死亡したと、雇用労働部が発表した。事故当時、現場にいた同僚の労働者たちが119に通報したが、会社の安全管理者たちが119通報を取り消させ、救急装備のない会社の車輌でAさんを病院に移送し、会社のずさんな事故対応が非難された経緯がある。家族と同僚の労働者たちは、会社が労災の発生を隠すために適切な救護措置を執らなかったのではないか、という疑惑を提起している。労働部は事故以後、会社側の対応が適切だったかを含め、産業安全保健法・重大災害法違反の有無について調査に着手した。

今回の事故は重大災害法施行以後、DL&Cで発生した四回目の重大災害だ。4月に、ソウルで電線の布設作業をしていた労働者が電線ドラムにぶつかって死亡し、4月にも果川で土砂搬出作業をしていた労働者が、掘削機と柱の間に挟まれて亡くなった。重大災害が続いて発生したことによって、労働部がDL&Cの施工現場と本社に対する勤労監督を行ない、7月21日に結果が発表されたばかりなのに、8月5日には安養で、コンクリート打設作業をしていた労働者2人が、折れたポンプカーのブームにぶつかって死亡する事故が発生している。

2022年10月28日 ハンギョレ新聞 パク・テウ記者

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/1064660.html