熱中症による労災死亡、50%は入社初日に発生 2022年7月7日 韓国の労災・安全衛生

安全保健公団

早い猛暑が韓半島を襲った。猛暑は職場の『見えない殺人者』だ。気候危機と共に、猛暑による労働災害は毎年増加する傾向だ。猛暑に最も脆弱な労働者は誰で、どのように保護すべきか。

安全保健公団が主催する『産業安全保健強調週間』三日目の6日、建設保健学会の主管で『気候変化による猛暑ばく露労働者の健康保護方案』学術大会が行われた。

温熱疾患による労災は、2019年の17件から2020年の14件に多少減ったが、昨年は21件に再び増加した。温熱疾患で死亡した労働者の大部分は、屋外で作業する建設労働者と環境・清掃・警備員だ。その他には社会福祉関連従事者、警察・消防と刑務所従事者、看護師、荷役・積載従事者、製造業とサービス業の労働者がいる。熱中症の死亡災害が特に多く発生した2021年の場合、21人中9人が建設労働者だった。宅配運転従事者と運送サービス従事者のような物流労働者も、昨年に温熱疾患で死亡している。この他にもシェフ、電化製品修理員が猛暑で命を失った。それらはほとんどが高熱・屋外作業をするという共通点がある。四次勤労環境調査によれば、全経済活動人口の15~17%が屋外労働者と推定される。約200万~500万人の規模だ。特に、50代以上の高年齢層の割合が高い。

専門家たちは「熱中症労災死亡者の大部分は新規入社者である可能性が高い」とし、「新たに業務に投入する場合、作業者が熱順応過程を経るようにしなければならない」と強調した。最近の研究結果によると、熱に関連した労働者の死亡の内、50%は業務初日に発生し、70%は就労の最初の週に発生した。

猛暑が長いほど熱中症の患者数も増加するが、33度以上の猛暑が31.4日を記録した2018年には48人が熱中症で亡くなった。平均の猛暑日数が7.4日だった2014年に、1人が熱中症で死亡したのと対比される。

猛暑はまた別の事故の危険が発生する可能性を高めるため、注意しなければならない。研究結果によると、熱中症は平均気温、最高気温、熱指数、連続猛暑のすべての影響を受ける。最高気温の場合、死亡率、感染性疾患、脳心血管系疾患、泌尿生殖系統疾患と事故及び損傷率も同時に高めることが分かった。

2022年7月7日 毎日労働ニュース キム・ミヨン記者

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