政府『労働者緊急保護対策』推進・・・・午後2~5時は工事中止 2021年7月25日 韓国の労災・安全衛生

建設労働者の猛暑による災害を防ぐために、午後2時から5時まで全国の建設現場の工事を止める方案が推進される。最近、連日35度を上回る蒸し暑さが続いて、建設など野外の産業現場で温熱疾患による災害の発生が憂慮されているためだ。

雇用労働部は国土交通部、企画財政部、行政安全部と共同で『猛暑に備えた労働者緊急保護対策』を推進すると25日に明らかにした。

先ず、蒸し暑さが最も激しい時間帯の午後2~5時の間、全国の建設現場での工事を中止するように指導する。労働部は安全保健公団などと一緒に、来月末まで、全国の建設現場6万個所余りなどで蒸し暑い時間帯での作業中止の有無を集中点検する計画だ。熱射病予防規則の遵守も点検の対象だ。労働部は二週に一回ずつ行う事業場の一斉安全点検でも熱射病予防規則を広報し、建設現場だけでなく、高温の室内環境で働く物流センター、造船所、製鉄所なども点検対象に含む方針だ。

国家機関と公共機関の発注工事現場に対しては、工事期間遵守などのために無理に作業をしないように指針を出すことにした。関連の法規によって、猛暑で発注機関が工事を一時停止する場合、停止した期間の契約期間を延長したり、契約金額を調整でき、施工が遅滞した期間に対する『遅滞損賠金』も免除する計画だ。

更に、猛暑対策を民間部門に弘めるために、傘下機関と建設関連協会などが参加する会議を行い、屋外作業時間の調整と工事の一時停止などを要請する計画だ。2016年から昨年までの5年間で、夏(6~8月)の猛暑による熱中症者は156人で、この内26人が死亡した。

2021年7月25日 京郷新聞 コ・フィジン記者

https://www.khan.co.kr/national/labor/article/202107252059005