『業務ストレスを訴え』サムソン半導体の研究員死亡・・・遺族「息子の死は労災」/韓国の労災・安全衛生2026年01月27日

27日、サムソン電子本社の前で、バノリムの活動家とキム・チヨプさんの遺族が、真相解明を求める記者会見を行った。 パノリム提供

業務によるストレスを訴えていたサムソン電子の半導体研究員が、昨年自宅で命を絶っていた事実がやっと明らかになった。

半導体の産業災害労働者を支援する団体「バノリム」は27日、ソウルのサムソン電子の本社前で記者会見を行い、サムソン電子華城事業所のメモリ事業部、設備・部品技術チームに勤務していた2年目の研究員、キム・チヨプ(死亡時30歳)さんが、昨年3月に、業務上のストレスを訴えていたが、亡くなったと明らかにした。キム・チヨプさんは、彼が出勤しなかったために、自宅に探しに行った会社の人事チームの社員によって発見されたとされている。

キム・チヨプさんは、死亡直前にあちこちで業務による極度のストレスを訴えていたことが明らかになった。昨年1月頃、自身のSNSに「頑張ろうとしているのに、一つずつ歪んでいる。今は何が問題なのかも解らない」と書いたかと思えば、プロジェクトの発表を終えた翌日、昨年の3月20日にはSNSに「痕跡もなく消えたい」と書いていた。

遺族が確保した医療記録などを見ると、キム・チヨプさんはうつ病や睡眠障害に苦しんでいたとみられる。キム・チヨプさんが2月に訪れた精神科では、会社提出用の診断書に「注意力の困難、情緒の不安定、不規則な睡眠などの理由で通院治療中であり、現在もかなりのレベルの症状が続いているため、症状が改善するまで継続的な治療が必要だと考えられる」と記載されていた。キム・チヨプさんは会社の人事管理者の勧めで社内の病院でも診療を受けていた。当時の医療記録には、キム・チヨプさんが「パート長の期待に応えられなかったと想う」や「もっと考えられたはずで、他の人と同じようにしなければならない」「実行能力が底辺だ」といった自己批判が書かれていた。

キム・チヨプさんの父親は、「息子が最も苦しんでいた時期、成果と業績に対するプレッシャーが組織全体に強く作用していた時期だった。」「この死が本当に個人の選択だったのか、それとも構造とプレッシャーの中で無視され、放置された結果だったのか、サムソン電子は答えるべきだ」と話した。遺族は、キム・チヨプさんの死が業務上のストレスに起因する労災であるとして、労働福祉公団に労災申請の準備を進めている。

サムソン電子は「故人が病欠を申請した事実はない。」「人事部が休職を案内し、社内病院の診断結果を踏まえて、病欠を勧めたと理解している」と話した。社内の病院の初診記録を見ると、キム・チヨプさんは「一人が欠けると業務の空白が多くなる」と言っており、病気休暇を使用すれば、自分のせいで残った同僚に業務の負担がかかることを懸念しているようだ。

2026年1月27日 ハンギョレ新聞 ナム・ジヒョン記者

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/1241964.html