沖縄の新型コロナ労災認定は3件(11月10日現在)~沖縄タイムスが報道~報道内容に一部重大な誤り

認定処理済みが1割足らず

沖縄タイムスが11月17日付で、沖縄労働局労災補償課のはなしとして、11月11日現在で、沖縄の労災請求件数が30件、うち認定(支給決定)されたのは3件だということを報じた。

「申請しない人も多い?」 コロナ感染で県内初の労災認定3件2020年11月17日 (沖縄タイムス)

労災請求30件のうちの1割しか認定処理ができていないことは、全国的には半数が認定処理済みであることと比べると、明らかに違いがあるので、その内容は国民に明らかにされるべきだろう。

いずれにしても、 都道府県別の労災補償状況については、本省がまとめて公表するべきであることは言うまでもなかろう。

厚生労働省には是正を求めたい。

会社の労災保険未加入は、労働者への労災適用と無関係。問題なく適用される

沖縄タイムスは、記事の後半で次のように記している。

また、感染リスクが高いとされるキャバクラなどの接待を伴う飲食店の従業員は、労働保険に加入していないことが多い。そのため、労災の対象にならないことも申請が少ない要因とみられると話した。

沖縄タイムス 2020年11月17日

労災保険は、従業員(労働者)が加入するものではなく、飲食店(事業主)が加入する義務がある。ただし、未加入であっても、未加入事業場での労働災害について被災労働者に労災が適用されないということはない、ということは、改めて強調しておきたい。この部分は、沖縄タイムスの明らかな間違いである。社労士のコメントとして記述されているが、社労士がこんなことを言うはずはなく、沖縄タイムス側のチェックが甘いとしか考えられない。訂正が必要である。