新型コロナ労災申請・認定状況をNHKが詳報、「現状と申請件数の乖離」問題と指摘(東京労働安全衛生センター・天野理氏)

NHKが2020年11月13日の7時台のテレビニュースで、新型コロナウィルス感染症の労災申請・認定状況を紹介、そのなかで、感染の現状に比較して申請件数が過少となっていることの問題を東京労働安全衛生センターの天野理氏が次のように指摘した。

新型コロナ 労災認定1000人近くに 医療従事者や介護職以外も(NHK)ー2020年11月13日 19時20分

NPO法人「東京労働安全衛生センター」の天野理さんは「感染が拡大しているので職場で増えるのは自然だが、8割以上が医療や介護に従事している人というのは、さまざまな職場で感染が起きている現状と申請件数が合っておらず明らかに少ない。例えば製造業では工場などで100人といった大きな集団感染の例もあるが、厚生労働省のまとめではこれまでの申請は20人で隔たりがある」と指摘して、まだ申請を行っていない人が多くいるのではないかと懸念しています。
天野さんはその要因を3つあげていて「1つ目は感染に対する差別で、声を上げづらく請求しにくい状況にあること、2つ目は、そもそも新型コロナウィルスに仕事で感染した場合に労災申請ができることが周知されていないこと、3つ目は会社や事業所が労働者からの申請の相談に対し手続きの協力を拒んでいることが考えられる」としています。
そのうえで「どの業種でどの現場でどういう風に感染が発生したか正確につかまなければ、感染防止対策をとることが難しくなる。労災申請は個人でできるので積極的に労働基準監督署や外部の労働団体などに相談してほしい」と話していました

2020年11月13日 NHKニュース

指摘されている問題点については、

などを参照されたい。また、本サイト新型コロナウィルス感染症関連記事は

<参考> 新型コロナウィルス感染症 NHK特設サイト