北海道の新型コロナ労災認定112名(9月末時点、申請は188人)と北海道労働局が明らかに~北海道新聞(10/31)、NHK(11/13) 

北海道新聞は10月31日の報道で、北海道労働局への取材の結果として、

  • 北海道内で188件の新型コロナ労災申請があり、112件が認定され、うち2件は死亡災害だった。
  • (職種別の)詳細な内訳は公表していないが、医療、介護従事者が多い

また、11月13日、NHK北海道が北海道労働局の話として、北海道で9月末までに112人が新型コロナ労災として労災認定されていることに加えて死亡認定だった2名の職種や「医療保健業」からの死傷病報告件数を加えた内容を報じた。

それによると、

  • 道内でことし9月末までに業務で新型コロナウイルスに感染し労災申請をした人は188人
  • 労災認定されたのは112人
  • このうち小売業と製造業に従事する2人が出張先で新型コロナウイルスに感染し死亡したとして、労災に認定
  • 休業4日以上の労働災害の発生が2020年1月から9月までに、医療関係者が含まれる「医療保健業」が163件と去年の同じ時期に比べて倍近くに増加。感染拡大が要因になっている可能性があるみられる。

北海道新聞やNHK北海道の報道内容は、北海道労働局のHPには見当たらないのでそれぞれの取材にもとづくとみられる。

他の都府県については、都府県別の数字は明らかにされていない。北海道は、医療機関などの集団感染を含む感染が拡大している状況があり、その関連で取材を受けた北海道労働局が道内の数字を明らかにしたと思われる。「163件」は、労働者死傷病報告の件数とみられる。

いずれにしても、全国の都道府県別、職種別の申請、認定状況について、厚生労働省、都道府県労働局は積極的に情報公開を行い、感染実態に応じた労災申請の指導、勧奨を強く推進するべきであることは確かだ。

<北海道新聞>コロナ感染の労災申請、道内188件 認定112件 医療関係多く
(10/31 18:20)

<北海道 NHK>NEWS WEB 112人がコロナ感染で労災認定
(2020年11月13日 08時04分)