アスベスト特異的がん・中皮腫患者88名のアンケート調査結果~我が国初めての療養・生活実態調査/中皮腫サポートキャラバン隊
中皮腫患者団体の中皮腫サポートキャラバン隊が、中皮腫患者88名の療養と生活実態について、アンケート調査を行い、調査結果を中皮腫サポートキャラバン隊が運営する中皮腫ポータルサイト(ホームページ)「みぎくりハウス」に発表した。
同調査は、中皮腫という希少がんの特殊性から極めて治療法が限られる現況におかれた「いまの」中皮腫患者の「生の姿」に迫る調査として、前例のない画期的なものである。
アスベスト問題が現在進行形であり、よって、アスベスト特異的ながんである中皮腫の患者がさらにこれからも増え続けるとされているなかにあって、アスベスト問題の運動においては、患者の医療、治療に焦点をあてた取組はほとんどおこなわれたこなかったのではないだろうか。
中皮腫サポートキャラバン隊は、患者同士のピアサポート活動を第一にかかげ、患者の希望、つまり、生きたい、という想いをつなぎ、現実にするために頑張っている。医療に対する関心、希望のみならず、経済問題は患者にとってはむろん切実であって、今回のアンケート調査は、治療、生活、経済の全般について、患者の生の声を集め、分析し、何をなすべきかを考えるために行われたものである。
ぜひ、報告を直にお読みいただきたい。
この調査は、高木仁三郎市民科学基金の助成を受けて2019年度に行われ、さらに、2020年度も継続助成を得て、さらに調査が進行中である。
中皮腫患者の方、その家族の方、このアンケート調査に関心のある方は、ぜひ、中皮腫サポートキャラバン隊までお問合せください。
環境再生保全機構などの「官製調査」では明らかにならない、真実がここにあるのでなないか。
中皮腫患者による中皮腫患者の調査にぜひご協力ください。