オーストラリア連邦雇用教育関係省の外局であるセーフワーク・オーストラリアが2020年11月4日、2020年7月31日までのCOVID-19(新型コロナウイル感染症)に関連した労災補償請求の状況を公表

データは、請求の種類、業種、職種、年齢、性別で提供されている。2020年7月31日時点における主な状況は以下のとおりである。

  • COVID-19に関連した533件の労災補償請求が提出された。
  • 請求の34%はCOVID-19のメンタルヘルス影響に関連したものだった。
  • 提出された労災補償請求の34%は医療・社会福祉業からのものだった。
  • 提出された労災補償請求の17%は行政・保安業からのものだった。
  • 地域・個人サービス労働者の職業の労災補償請求がもっとも多かった。

データは連邦、州及び特別地域の労災補償機関から収集された。
出典 https://www.safeworkaustralia.gov.au/media-centre/news/workers-compensation-claims-data-related-covid-19-now-available

別添のインフォグラフから以下の点も読み取れる。

  • 533件の労災補償請求のうち、253件が認定(47.5%)、95件が却下(17.8%)、185件が調査中(34.7%)。
  • 533件の労災補償請求のうち、202件がCOVID-19自体(37.9%)、179件がこのウイルスに関連したメンタルヘルス影響(33.6%)、152件が検査または隔離の要求事項に関連したもの(28.5%)。
  • 業種別では、医療・社会福祉183件(34.3%)、行政・保安88件(16.5%)、運輸・郵便・倉庫業74件(13.9%)、教育・訓練28件(5.3%)等
  • 職種別では、社会・個人サービス労働者184件(34.5%)、専門労働者141件(26.5%)、事務・管理労働者47件(8.8%)等
  • 地域別ではニューサウスウェールズ州が299件(56.1%)でもっとも多い。
  • 性別では男:女が、COVID-19で49:43、検査・隔離で39:35、メンタルヘルスで44:46.

※別の資料によると、7月31日現在のオーストラリアの感染者数累計は16,905人であり、253人はその1.5%に相当する。

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