サムソン・LG半導体で仕事をして肺癌死亡…7年目に労災認定 2020年9月21日/韓国の労災・安全衛生

サムソン電子半導体工場とLGディスプレイ液晶表示装置(LCD)工場で働いて、30代で肺癌に罹って亡くなった協力業者所属の労働者が、判決によって7年目に産業災害(労働災害)を認められた。

『半導体労働者の健康と人権守り』(パノリム)によれば、ソウル行政法院は11日、肺癌で亡くなった労働者Aさんの遺族が「遺族給付と葬儀料を支給せよ」と、勤労福祉公団に提起した訴訟で、Aさんの肺癌を労災(産災)と認定した。

Aさんは2000年に露光機(光を照射して半導体回路を描く装備)業者に入社し、露光機の設置と維持・保守業務の担当者として働いた。サムソン電子半導体工場で4年、LGディスプレイLCD工場で7年など、合計11年間働いた。Aさん(当時38才)は2012年に肺癌の診断を受けて坑癌治療を受けたが、翌年亡くなった。遺族は、勤労福祉公団に産災を申請したが、公団は作業場の作業環境測定結果を根拠に『Aさんの死亡は業務との相当因果関係を認めるほどの客観的根拠がない』として不承認としたために、行政訴訟を提起した。

裁判所は「Aさんの死亡と業務との間に相当因果関係が認められる」と判断した。裁判所は、先端産業現場の有害物質と特定疾病の因果関係が明確に糾明されるには、相当な時間が必要とされる点、色々な成分が営業秘密に該当するという理由で知らされていない点、露光機の設置と保守作業は有害物質に直接的に曝露する危険性が高い点、などを総合すればAさんが曝露した様々な有害物質が、肺癌の発病に複合的に作用した可能性が高いと見た。

特に裁判所は、公団が根拠とした作業環境測定結果は、Aさんが肺癌の診断を受けた4年後の2016年に行われたもので、当時の作業環境を正しく反映したと断定することは難しいと見た。

裁判所はAさんに肺癌が発病した年齢、既存疾患や家族歴がないのに、急激に肺癌が進行したことなども判断根拠として示した。

パノリムは「LCD工場での肺癌発病の可能性を認めた判決という点に意味がある」とした。

2020年9月21日 京鄕新聞 ユ・ソルヒ記者

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