イギリス:下院議員はさらなるアスベスト管理対策を要求-2022.8.1 Croner-i, UK

安全衛生庁(HSE)のアスベスト管理に対するアプローチに関する報告が、2022年4月に議会の労働・年金委員会によって公表された。

64頁の報告書は、アスベスト関連疾患を、現代の最大の職場惨劇のひとつと言っている。

報告書は、HSEは、アスベストのより大規模な除去の費用と便益及びより安全な除去のための選択肢をより理解するための研究への投資が遅れていると論じている。

委員会は政府とHSEに対して、もっともリスクの高いアスベストの除去を最初に、また学校を含めたもっともリスクの高い環境からの想起の除去に焦点をあてて、40年以内に非居住用建物からアスベストを除去するという目標を達成する戦略計画を策定・公表するよう求めた。

このたび報告書に対する政府の回答が公表された。

それは、公共・商用建物からすべてのアスベストを除去する期限を設定することに関する、委員会の主要な勧告を拒否するものだった。

委員長のスティーブン・ティム卿は、「政府は、アスベスト除去の期限を定めることが曝露の機会を増やすと主張しているが、ネットゼロ目標を達成するために建物の改修が進めば、リスクはいずれにしろ象っ題するだろう。明確な目標を設定することは、新たな適切に統合された戦略のまさに一部でなければならない」と述べた。

この戦略は、国内における労働関連死亡の単一の最大の原因であり続けている物質の安全な除去と廃棄のためのエビデンスベースを引き上げるべきであると、彼はつづけた。

スティーブン卿は、この物質は約30万の非居住用建物に残っており、2019年に中皮腫などのがんによるものを含め5,000人を超すアスベスト関連死が生じていると強調した。

https://app.croneri.co.uk/whats-new/mps-call-more-action-asbestos-management?topic=62