「労災」の民間請願、3年前より3.2倍増加 2022年10月12日 韓国の労災・安全衛生
「先日事故が起きたばかりの建設現場なのに、依然として安全管理が全く守られていません。安全間隔を置かずに2台のクレーンを同時に使用し、近くで溶接作業をし、安全管理者もなしで、作業者一人で高い構造物の上で作業をします」(8月、雇用労働部)
「両親が事業場で働いていて、指を怪我して入院治療を受けています。事業場は労災ではないので個人の有給休暇を使えと言います。会社が労災処理を拒否したり、労災で処理して人事上の不利益を受けた場合、どう処理すればいいですか」(8月、勤労福祉公団)
国民権益委員会は「今年の『労災』関連の苦情が、3年前より3倍以上増加した」とし、「労災危険・被害申告、保険給付審査関連苦情が多かった」と明らかにした。
権益委によれば、2019年1月から今年9月までに、汎政府苦情分析システムに収集された『労災』と『重大災害』に関連する苦情は1万8869件だ。2019年に2294件、2020年に3698件、2021年に5454件、今年は9月現在7423件で、毎年急激な増加傾向を示している。苦情件数は2019年に比べて3.2倍も増加している。10月に1546件で、圧倒的に高い数値を記録した。
申請者は男性(84.0%)が女性(16.0%)より多く、30~40代が69.2%(30代38.1%、40代31.1%)を占めた。
権益委は「休日が多く、年末が近づく10月は、労災死亡事故が最も多く発生する時期」で、「産業安全保健法違反の申告と関連法に関する質問などが頻発すると予想されるとして民願予報を発令し、関係機関に積極的な対応を、お頼いした」と明らかにした。
(訳註:国民権益委員会は国民の権益のために働く所で、国民が口惜しい目に遭った時に、これを解決してくれ、清廉で清潔な社会を作り、国民がより幸せになるように助けを与えようとして誕生した国家機関です。)
2022年10月12日 毎日労働ニュース ヨン・ユンジョン記者
http://www.labortoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=211371