トイレがなかったり遠かったり・・女性労働者は渇きに堪える 2021年3月4日 韓国の労災・安全衛生

女性労働者の10人中4人は、勤務中のトイレの使用が難しくて、水分摂取を制限しているという調査結果が出た。膀胱炎などの関連疾患に苦しめられる者もいた。

民主労総の女性委員会と韓国労働安全保健研究所は『女性労働者の職場内トイレ利用実態と健康影響研究討論会』を行い、昨年、女性労働者889人を対象にした質問と深層インタビューの結果を発表した。

業務を行う場所から1~2分以内の距離にトイレがあるかを尋ねた質問に、回答者711人中93人(13.08%)が『ない』と答えた。トイレに入って1~2分使えるかについても、回答者718人中96人(13.37%)が『できない』と答えた。

職場に女性労働者が少数であるため、トイレ、更衣室が作られないケースが多かった。勤務時間などが労働者の休憩時間を保障する形で設計されていないため、細切れの時間を利用してトイレに行かなければならないケースもあった。

自動車生産工場で働く労働者は「2003年から生産ラインに女性は一人だった。現場配置されてもトイレがなかったり、あっても遠くて行きにくかった」と答えた。複合ショッピングモールで働く労働者は「トイレは普通一階に三つか四つで、職員は数百人だ。(トイレの数が)まったく足りない」とした。列車の運転室で働く労働者は「運転室にはトイレがなく、客車にはお客さん用だけ」で、「トイレを利用するには、列車が停車した1~4分の間に往復140mを全力疾走しなければならない」とした。建設現場には女性用のトイレがないという回答もあった。

トイレの利用が難しいため、女性労働者は食事を制限していた。勤務中のトイレの利用が難しいため、水分の摂取を制限したことがあるかという問いに、回答者864人中、317人(36.68%)が『ある』と答えた。一部の回答者は『トイレ』という言葉を聞くと『不安感と自尊心の低下』を感じると言った。

最近1年間にトイレの利用に関連して発生した症状(複数応答)を尋ねた質問には、口の乾きを訴えた者が411人で最も多く、続いて残尿感395人、立ち眩みと目眩382人、筋肉の痙攣と筋肉低下329人、排尿痛313人だった。病気になっても休むことができなかった。膣炎と生殖器周辺の炎症の診断を受けた者が174人、膀胱炎が160人いたが、病気休暇を使ったのはそれぞれ12人と17人に過ぎなかった。

民主労総と労働安全保健研究所は、「トイレの問題はこれまで主な議題として議論されることがなかった」とし、「便宜施設の水準でなく、労働者の健康権の側面から『安全保健』の責務として考えるべきだ」と指摘した。

2021年3月4日 京郷新聞 コ・ヒジン記者

http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=202103042126005&code=940702