デンマーク:夜勤労働とがん
[デンマークでは]夜間労働の結果生じた前立腺がんと結腸直腸がんの一定の事例を、職業病委員会に提出できるようになった。これらは、以前から疾病の業務起因性の認定の可能性について提出することのできる、夜間勤務の結果生じた乳がんに追加されるものである。
すべての事例についてケース・バイ・ケースの評価が必要とされる。まさに国際がん研究機関(IARC)の夜間交代勤務に関する結論(第124巻)は、なおこの問題について限定的な証拠しか提供していない。そのため、デンマークの職業病リストはまだ改訂されてはいない。
したがって、労働災害事例の取り扱いに責任を有する機関であるArbejdsmarkedets Erhver-vssikring(AES)によって勧告されたように、夜間労働の結果生じた前立腺がんと結腸・直腸がんの事例は、職業病委員会が調査したうえで判定することになる。